この記事でスッキリするFX用語は
必要証拠金とは?
そのメリットであるレバレッジとは?
レバレッジの注意点は?
この記事では、上記のいまさら聞けない
FXの基本用語を丁寧に解説させていただきます。
これから説明する
- FXのレバレッジについて、国内業者と海外業者
- FX個人口座と法人口座
のメリット、デメリットについても説明いたします。
1.FXの証拠金について
FXの魅力はなんといっても、少ない資金で、
大きな取引ができることです。
まずはそれを可能にしている「証拠金」に
ついての用語や仕組みを説明します。
必要証拠金とは
新たな取引・注文をする場合や、
ポジションを維持するために必要な金額になります。
取引金額の想定元本に、必要証拠金率を乗じた金額が
「必要証拠金」です。
算出式は以下のようになります。
- 個人口座では一律(4=100/レバレッジ倍数25)%で、国内業者はどの会社も4%です。
- 法人口座は通貨ごとに違います。
海外業者の場合・・・
海外FX業者の魅力はなんと言っても高いレバレッジです。
業者により異なりますが、100~1000倍程あります。
このレバレッジに注目して、使っている方は多いです。
また税制面でのデメリットは
- 利益を最大50%まで課税されてしまう
- 雑所得にしか計上できない
上記2点ですが、税制上の不利を承知しても
あまりある魅力がこの高いレバレッジにはあります。
高いレバレッジやボーナス等、利用者にメリット
があるサービスは、日本の規制を受けないため、
可能となっている点も見逃せません。
・ちなみに、税制優遇のあるキプロスに本社を置く
XMはレバレッジ888倍です。
国内規制25倍の35.52倍になります。
その結果、必要証拠金は100÷888で、約0.11%。
日本国内業者が1ドル105円の場合、42,000円のところ、
XMは、1,182円になります。
新規注文中:注文価格×取引金額×必要保証金率
数式でみると:
例:国内業者で取引した場合 ドル円、10,000、
為替レート105.00の場合、
105.00 X 10,000 X 4%(個人口座の場合)=42,000円
例:海外業者で取引した場合 ドル円、10,000、
為替レート105.00の場合
105.00 X 10,000 X 0.11%(XMの場合)=1,182円
有効証拠金とは
有効証拠金とは、取引する際の証拠金として、
取引として利用可能な証拠金の総額のことです。
つまり、「あと、どれくらいの取引ができるか」
の余力を示した金額のことになります。
下のような式で算出します。
有効保証金
=預り金残高+時価評価損益+既決済未記帳損益
=(口座に預入れている資金)
+(保有しているポジションの実勢価格で計算した評価損益)
+(既に決裁したポジションの損益)
預入れたご資金のほかに、
- ポジション(持ち高)の損益分
- すでに決済をしたポジションの損益
をすべて合算したあとの金額ということですね。
2.そのメリット:レバレッジとは
まずは、用語や仕組みを把握しましょう。
日本のレバレッジ規制
1998年に『改正外為法』が施行されたのを
きっかけに、日本でも、ネット証券会社が
安いスプレッドを提供するようになり、
個人でも気軽に為替取引が行えるようになり、
誰でもトレードできるようになりました。
レバレッジは黎明期は現在の16倍の400倍、
2010年に50倍を経て2011年より、現在の
25倍に、今のところ落ち着いています。
個人口座と法人口座
国内業者の場合は個人口座は25倍、
法人口座は100倍まで利用可能です。
確定申告の損益通算も個人は3年だが、
法人は10年間かけて損出をとりもどすことができます。
国内業者と海外業者
国内業者は25倍だが、海外業者は500倍、888倍
など、黎明期の頃と同じような、一攫千金的環境があります。
会社によっては法人口座も開設できます。
ですが、収益が雑所得になり、税率が重めになる
ことや、国内送金が銀行振込がメインになるため
(クレジットカードの場合はブランド指定がある
など)スムーズにいかないことがあるデメリット
やリスクがあります。
海外FX業者は、拠点が海外にあるというだけ
でなく、金融庁の登録を受けていないことからも、
「海外」FX業者として区別されています。
3. FXレバレッジの注意点について
少額の資金で何倍もの金額の取引を行えて、
利益も大きくなるのがレバレッジの特徴となり
ますが、その逆に損失を出した場合も損失額が
レバレッジの分、大きくなってしまいます。
レバレッジをかけた取引はハイリスク・ハイ
リターンで、利益にも損失にも大きく倍々に
反映されるということです。
また、レバレッジをかけての取引をしている時は
架空の資金を設定しトレードしている事、借金を
してトレードしているのと同じになります。
仮に失敗して損失が出てしまった場合は、
その失った架空の資金である借金の埋め合わせを
しなければならないのです。
それゆえにリスクを知らずにトレードを初めて、
全資産以上の損失になってしまう可能性が出てくるのです。
まとめ
証拠金維持率をよく見ていないと「気づいたら
持っていたポジションがロスカットされていた」
というケースも起こりえます。
そのために、自分の資金やトレードスタイルと
相談しながら、慎重にポジションを持つようにしましょう。