こんにちは、編集Sです。
毎週頭にテクニカル分析の週間レポート、
週半ばにファンダメンタル分析の相場の週間レポートを担当させていただきます。
本日は米国債の影響を受けドル買いが進んだ理由、今後のユーロドルの相場、移動平均線から見えるトレードのポイントをまとめます。
米国債の金利上昇で、株の旨みがなくなった!?
先週、米国債の利回りが上昇し、1.5%を一時的に超えたため、
米国株はテクノロジー株を中心に売られました。
先日この話をベアがわかりやすくまとめていますので、ご確認ください。
ここでもテスラの話が載っていますが、現在のテスラのPER(株価収益率) は1200倍だそうです。(PERの適正値は15倍くらいで、低い方が割安に買えます)
要するに、今テスラの株を購入した人は、その投資資金の回収に1200年かかると言うことになります。
テスラ社以外もハイテク株は割高になっているため先週はどんどん売られました。
現在の相場状況は、一時的なリスクオフ(=ドル買い)が進んでおり、為替等でもドルや円などの安全資産に買いが集中してきています。
なぜ「一時的な」という表現かと言うと、アメリカでは既に1兆9000億ドル(約200兆円)規模の新型コロナウイルス対策法案が可決されており、今月には施行されます。
金融緩和でお金がジャブジャブに擦られる状態が続き、金融緩和が縮小されることも今のところはないので、まだ相場状況はリスクオン(上昇傾向)にあるとみています。
ユーロドル相場は一時的なリスクオフに
先週の週間レポートでは、為替もレンジに突入と題しましたが、前回記載した安値を破った為、3/2時点では下落していました。
昨晩反発して1.20800〜1.21000まで戻してきました。この辺りが抵抗ですが長期目線では上昇傾向なのでもう少し上がるとみています。
先週に引き続きボラティリティが大きくなっている相場のため、ツールを利用している方は稼げるタイミングではありますが、大きなトレンドがくると資金を失ってしまいますので、引き続き警戒が必要です。
ドル円は1年間の移動平均がプラスに転じ上昇が強くなっている!
移動平均線の意味は下記の記事で確認してください。
ドル円相場ではドル買いが強くなっていますが、最近はよりその上昇が強くなりました。ドル円の過去1年間(52週間)の移動平均線をみてみましょう。
先週、ドル円の52週間の平均が、105.911であり、それを上抜けました。
下記はドル円週足の52週の移動平均線になります。
このチャートが示すことは、1年間ドル円でロングポジションを持っていた人が全てプラス(含み益)になったと言うことです。
チャートを見ると2020年7月からはずっと含み損が続いていました。2月末にプラスになってからは上昇スピードが上がっていて、とても幸先が良い形になっています。
昨晩ドル売りが入りましたが移動平均線でまた反発しています。やはり上昇が強い傾向があると見えます。
新規でポジションを持つ方はこの上昇を逆手に資金力のある企業などが売りを仕掛けてくる可能性もあるため注意が必要です。