トランプ元大統領襲撃・日銀介入【7月15日週刊レポート】

7月2週目の為替相場を振り返ります。

チャート上には、複合型移動平均線のGMMAを表示させています。

USD/JPY

USD/JPY1時間足です。

高値圏での推移が続いていましたが、大きな値動きがありました。

週末にかけて徐々に上昇を見せていましたが、米CPI発表のタイミングで大きく下落します。

同時期に日銀の為替介入も実施されたとされており、161円後半から一気に157円台まで下落しました。

大幅下落の後はすぐに反発して価格を戻しますが、週末の金曜日には再度下落しました。

円での買いも見られましたが、米ドルの売りも強かったと言えるでしょう。

結果、157円台で終値を迎えています。

今週のポイント

今週のUSD/JPY相場は、転換方向で推移する可能性もあると見ています。

現在価格の安値ライン(157.3円付近)の価格を下抜けしてくれば、再度下落に転じる可能性もあると見ていいでしょう。

ただし、先週のような大きな動きには期待できません。

また、現在、米CPIの影響で早期利下げ観測が高まっているので、米ドルの売りがどこまで加速するかが今週は重要です。

また、7月16日21:30の米国の小売売上高の発表も警戒が必要です。

利下げ期待の高まりにもかかわらずリスクセンチメントが悪化しており、小売売上高次第でリセッション(景気後退)への警戒感が強まります。

米国景気の減速がもう一段進み、来年の景気後退のリスクが意識されるか、あるいは9月の利下げ観測が確信されることで円安の流れが円高に転じれば、日本円の売りに歯止めがかかるかもですね。

EUR/JPY

EUR/JPY1時間足です。

こちらも円の影響で大きく相場が動きました。

週の初めは174円〜175円台での推移です。

ユーロ買いに加え円安も大きく影響したと言えるでしょう。

そして、介入観測となった7月11日には円が買われた影響で大きく下落します。

175円から一気に171円台まで下落しました。

チャートを見ても分かるように、その後は171円台で数回の下ヒゲを付けます。

安値挑戦の勢いはあったものの、ラインが強く意識されて終値を迎えた形です。

今週のポイント

EUR/JPYの今週は、USD/JPYと同様の見通しです。

長期での上昇トレンド形成でしたが、今週は転換する可能性もあるでしょう。

現在意識されている171.5円台の価格を下抜けできるかが重要になってきます。

明確に下抜けすれば、大きな下落はなくても171.5円のラインが高値のラインとして機能

するかもしれません。

円基軸での動きが重要になってきそうです。

EUR/USD

EUR/USD1時間足です。

前の週まで上昇トレンドが形成されていましたが、週の前半はレンジ気味に推移していました。米CPIの発表までは目立った売買がなく、投資家達様子見に入っていたと言えるでしょう。

迎えた米CPIでは、市場予想を下回る結果であったことから利下げ観測が高まり米ドル売りが加速します。

金曜日には一時的に下落しますが、週末にかけては再度米ドルが売られて直近高値を更新した状態で終値を迎えました。

今週のポイント

今週のEUR/USD相場は、引き続き上昇トレンドが継続すると見ています。

米ドルの売りが続くと見ていますが、ユーロでの動きにも注目していきましょう。今週の木曜日には、欧州中央銀行の政策金利が発表されます。

直近では利下げも実施されていますが、今回は4.25%で据え置くとの見方が強いです。

ECBの方針がハト派であると見られれば、ユーロの売りで上昇トレンドがそこまで強くならない可能性もあるので注意してください。

まとめ

USD/JPY→安値ライン(157.3円付近)の価格を下抜けしてくれば、再度下落に転じる可能性

EUR/JPY→171.5円台の価格を下抜けできるかが重要、明確に下抜けすれば高値ラインに切り替わる可能性

EUR/USD→上昇トレンド継続、木曜日のECB政策金利に注意

円相場では介入観測により大きく下落しています。

日銀は対ユーロでも介入を実施する可能性があるという上昇も出ているので、円安は徐々に落ち着きを見せる可能性もあるでしょう。

ボラティリティに警戒して、慎重な取引を心がけてください。

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