FXの自動売買でよくある「ナンピンロジック」について解説していきます。
注意点を理解していないと含み損が大きくなって損をしてしまうので、正しい知識を身につけて稼げるトレーダーになりましょう。
ナンピンとロジックとは?
ナンピンとは、為替レートが予想と違う方向に動いて含み損が出ているとき、ポジションを追加することです。
例えば、1ドル=100円で買いポジションを取ったものの、1ドル=90円に下がってしまった、という場合です。この場合では10%の含み損ですが、同じ数量を買い増せば、平均して1ドル=95円の買いポジションを取っていることになります。5%の含み損に縮まり、反発したときに利益が出やすくなります。
ナンピンロジックとは、ナンピンの手法を使ったFX自動売買です。ハイリスクハイリターンな手法なので、注意点を理解してから運用しましょう。
ナンピンロジックは稼げるのか?
結論から言うと、レンジ相場では効果を発揮するFX自動売買ロジックです。
レンジ相場ではある範囲を為替レートが行ったり来たりするので、予想と違う方向に行ってもまた戻ってくると考えられます。そのため、相場のトレンドと違うポジションを取っても、いずれは利益を出してくれると予想できて有効です。
ナンピンロジックの自動売買の注意点
ナンピンロジックの自動売買を使うときの注意点を2つ解説していきます。
1. トレンド相場で含み損が大きくなる
2. 買い増しに資金が必要
トレンド相場で含み損が大きくなる
上述の通りナンピンロジックはレンジ相場向きで、トレンド相場では含み損が大きくなるデメリットがあります。
トレンド相場で利益を出すためには、トレンドと同じ方向にポジションを取る「順張り」が有効です。上昇相場なら買い、下降相場なら売りです。
しかしナンピンロジックは「逆張り」なので、トレンド相場とは相性が悪いです。上昇相場で売り、下降相場で買いのポジションを持つため、含み損が拡大しやすいです。よって、ナンピンロジックを使う前に、相場の状態を見極めましょう。
買い増しに資金が必要
ナンピンロジックでは、今保有しているポジションを決済せず、新たなポジションを取っていくので、大きな資金が必要です。資金に余裕がある人向けの自動売買ロジックと言えるでしょう。
資金に余裕がない状態でナンピンすると、ロスカットされるリスクが高まります。証拠金が十分な状態でナンピンロジックを使いましょう。
まとめ
ナンピンロジックを使うときの注意点を解説してきました。レンジ相場には向いているのですが、トレンド相場では利益を出しにくいです。
相場の状況を見極めてから、ナンピンロジックを使うかどうか判断しましょう。