一目均衡表について調べているとき「雲」という言葉が出てきますよね。
雲を調べてみると「先行スパン」「上値支持線」など難しい言葉が出てきて理解できなかった。。。
なんて方は多いのではないでしょうか。
曖昧に覚えていたがゆえに損した!なんてことになるのは絶対に避けたいですし、しっかり理解したいところですよね。
そこで今回は、難しくてふわふわしている「雲」についてわかりやすく解説していきます。
雲を見れば相場のトレンドがわかる。
雲は、簡単にいうと相場のトレンド状況を一目でわかるようにしたものです。
一目均衡表には「転換線」、「基準線」、「先行スパン1」、「先行スパン2」、「遅行スパン(遅行線)」の5つの線が入っています。
そのうち
先行スパン1(短中期的なトレンドを表す線)と
先行スパン2(長期的な値動きのトレンドを表す線)
の二つの線に挟まれた部分のことを雲といい、相場の上値抵抗線や下値支持線としての役割をしています。
上値抵抗線・下値支持線とは
・上値抵抗線は、トレンド相場での高値を繋いだ線で上昇のシグナルを表します。レジスタンスラインともいいます。 |
ローソク足などでの上値抵抗線や下値支持線は、高値や安値のポイントを直線で結ぶことで表されます。
一目均衡表では雲がその代わり(抵抗帯と呼ばれる)になっていて一目でトレンドの状況をみることができるのです。
基本的な雲の見方
さてトレンドの状況を見ることができる雲ですが、どのように見ればいいのでしょうか。
雲の最もシンプルな見方として覚えておくべきことは2つです。
1,雲よりも上部にローソク足があれば上昇トレンド
2,雲よりも下部にローソク足があれば下降トレンド |
非常に簡単ですよね。つまり、雲よりも上部でチャートが動いていればロング。
雲よりも下であれば、ショートでポジションを持てばいいのだろうと推測が立ちます。
雲の厚さが抵抗の強さ
ここまで雲とローソク足の位置関係について見てきました。
ここからは雲の厚さについて見ていきましょう。実は雲の厚さにも重要なヒントが隠されているのです。
一目均衡表によると、「雲の厚さは抵抗の強さ」。
雲が厚ければ厚いほど反発の強さも大きくなると言われています。
例えば、相場が下落しはじめても直下に厚い雲が広がっていれば、そこで転換する可能性が高くなります。
一方で雲があるからといって、必ずしも反発するわけではありません。雲が薄い箇所は、反発する力が弱く簡単に抜けてしまうことがあるので注意しましょう。
もちろん分厚い雲でも、雲を突き抜けるほどの買いシグナルがあれば雲を突き破ることができます。
分厚い雲を突破した場合、大きなトレンドができる傾向にあります。
この瞬間は絶好のエントリーポイントとなり、多くの投資家たちが雲を抜けるポイントを狙っているのです。
雲から見極めるエントリーポイント
ここまで一目均衡表の雲について見てきました。実際にはどのように使えばいいのでしょうか。
実際のエントリーポイントを2つご紹介します。
①ローソク足が分厚い雲を抜けた時
先ほども述べましたが、ローソク足が雲を突き抜けるとその方向に勢いがつきやすく、強いトレンドが期待できます。雲を突き抜けたポイントがトレンド開始地点になりやすいため、順張りエントリーするサイン。
順張りとはトレンドの流れに沿って、 ・上昇ならロング・下降ならショート のポジションを取ることです。 |
つまりローソク足が、雲を上に抜ければ「ロング」下にぬければ「ショート」のポジションを取ることができます。
雲を用いたエントリーポイントはこのタイミングが一番ポピュラーです。
ローソク足が雲を抜けた時に「順張りエントリーのチャンス!」と覚えておきましょう。
②トレンドを利用したエントリーポイント
2つ目は雲の位置でエントリーすることです。
ローソク足が雲の上にある場合は、上昇トレンドを意味しますので主に買いからエントリー。雲が上昇相場を支える支持帯として機能すれば上昇トレンドが継続するので買いのチャンス。
反対にローソク足が雲の下にある時は、相場は下降トレンドの可能性がありますので、主に売りから入ります。
雲が上値を抑える抵抗帯としてはたらけば売りのチャンスです。
非常にわかりやすくてシンプルですね。
一目均衡表の雲まとめ
今回は、一目均衡表の雲についてまとめていきました。要点は以下5点です。
・雲を見ると相場の状況がわかる ・雲よりも上部にローソク足があれば上昇トレンド・雲よりも下部にローソク足があれば下降トレンド ・雲の厚さは抵抗の厚さ ・雲が抜けたらエントリーのチャンス |
一目均衡表における「雲」の見方を理解していただけましたでしょうか。
一目均衡表は相場の動きを一目で見ることができる優れた、テクニカル分析です。
難解ではありますが、ポイントを抑えて上手に活用していきましょう。