「FXは小額でも大きな利益が出るけど、リスクが心配」
「外貨建て保険は利率もいいし、リスクが少ないけどリターンはどうなの?」
といったことで悩んではいませんか?
資産形成をするにはリスクもとりたくないですが、リターンも大きい方がいいですよね。
この記事では、資産形成をするうえで、FXと外貨建て保険のどちらの方が、ローリスクハイリターンなのかを比較検証します。
実際に運用した際の比較も最後に出してみますので、じっくり読んでみてくださいね。
FXとは?
FXとは外国の通貨を売買して、その差益を狙う取引です。
リスクが高いと思われていますが、リスクを押さえ資産運用することも可能です。
まずはFXのメリットについて説明していきます。
FXのメリット
FXのメリットには3つあります。
・小額からでも始められる。
証券会社によりますが、4,000円程度から始められるので、初心者の人も安心して始められます。
・自己資金の25倍までの為替取引が出来る。
少ない資金をテコの原理で大きく運用できるので、小額で大きな利益を出すことも出来ます。
・金利差収入がある。
金利差による調整分を「スワップポイント」といい、これを狙った投資方法もあります。
例えば円を売ってドルを買うと1日につき平均7円(2020年11月14日現在)の金利がつきます。
FXにはこのようなメリットがあります。しかしデメリットもあるので、次はデメリットも見ていきましょう。
FXのデメリット
FXのデメリットは3つあります。
・夜間に損をしていることもある
FXは24時間取引できるので、いつでも取引できるのはメリットですが、大きく動きがあるのが、NY市場が開いている時間帯です。
今ですと22時~5時です。
日本だと寝ている時間帯なので、寝ている間に損失が出てしまうこともあります。
・レバレッジで大損することもある
25倍までレバレッジがかけれますが、大きく儲けれるメリットもあれば、予想を外して下げた場合、レバレッジが高いと損をしてしまいます。
・為替の動きの予想はつかない
FXの勉強を始めると、ファンダメンタル、テクニカルという事を使って、相場の予想をするようになりますが、相場に必ずはありません。
国のデフォルト(現在だとトルコが危ない)、コロナのような世界的なパンデミック、気候変動による災害。
といったこともあるので、予想がつかない動きをするときがあります。
FXに向いている人、向いていない人
FXに向いている人は、レバレッジをあまりかけずに、大きな動きがあっても、余裕を持てる資金で運用している人です。
生活資金ではなく、投資資金として運用できる人が向いています。
逆に、短期で儲けたい、ぎりぎりの資金もしくは生活資金を崩して投資を行っている人は、損をした時に正常な判断が出来ないので向きません。
外貨建て保険とは?
外貨建保険とは、保険料が外貨で運用される保険商品です。
種類としては、外貨建個人年金保険、外貨建終身保険、外貨建養老保険などがあります。
保険料は米ドルや豪ドル、ユーロなどの外貨で払い込み、保険金、解約返戻金などを原則として外貨で受け取ることができます。
外貨建て保険のメリット
外貨建て保険のメリットはなんといっても、金利の高い外国通貨で運用されるので、円で運用するよりも価値が上がる可能性があります。
外貨建て保険のデメリット
外貨建ての保険のデメリットは、その時々で円換算の金額が変動し、為替リスクを負います。
また、生命保険の諸費用、解約した場合の解約控除、また外貨の取り扱いによる費用などがかかることがあります。
外貨建て保険に向いている人、向いていない人
外貨建て保険に向いている人は「保険を中心に資産運用を考えている人」です。
堅実に少しでいいから損をしたくない、外貨でリスク分散をしたいという人に向いています。
逆に向いていない人は、外貨のメリット、デメリットを理解できていない人です。
円だけで運用したい人には向きません。
FX・外貨建て保険で運用した場合の比較
ここにAさん(外貨建て保険で資産運用)、Bさん(FXで資産運用)で同じ期間同じ積み立て金額で運用した場合の比較をしてみました。
Aさん(外貨建て保険で資産運用) | Bさん(FXで資産運用) | |
死亡保険金 | 1,100万円 | 無し |
毎月支払金 | 34,000円 | 34,000円 |
10年後の受取額(運用利益3%) | 3,782,000円 | 4,214,760円 |
30年後の受取額(運用利益3%) | 6,306,300円 | 12,644,280円 |
毎年3%の運用利益でもFXと外貨建て保険で比べると10年、30年では大きな運用利益の差が出ます。
まとめ
FXと外貨建て保険を比較検証!資産形成にオススメな方について調べてみました。
結論から申し上げますと、しっかりと管理しながら運用すればFXの方が長期で見ると運用利益が高くなります。
外貨建て保険は確実性という点ではFXに勝っていますが、運用利益という点でFXは及びません。
これから資産運用を始める人は、自分がどちらにあっているかしっかり考えた上で運用するようにしましょう。