米大統領戦選決まらず。EU離脱交渉も結論延期中!ノーディールBREXIT回避で、ポンド上昇か?

(出典:松崎美子氏 ロンドンFX)

 

米大統領選挙は、終わりません。

 

トランプ再選をうけて、アングロサクソン連合で、

EU官僚たちと訣別しようというボリス・ジョンソン

英首相のシナリオは狂ってしまいました。

 

現大統領の権限は2021年1月末までありますが、

それより前の12月31日までに結論を出さないといけません。

 

ここまで、遅れに遅れまくったEU離脱協議が

今どうなっているのか

BREXITの相場への影響について、

まとめてみました。

 

これからBREXITはどうなるのか

19年10月にEUと英国間で「EU離脱協定」

と呼ばれる国際条約が合意されました。

 

そこでは、2020年1月31日に実施された

英国のEU離脱以降の「移行期間」を使って、

通商交渉などを集中的に行うことで合意

していました。

 

協定では、離脱移行期間は20年12月31日まで

と明記されており、もし延長を希望する場合は、

6月30日までに要請するよう、決まっていました。 

 

英国ボリスジョンソン首相は強気の姿勢で

延長要請はせず、いかなる結果でも受け入れ

2020年12月31日に離脱すると発表しました。

 

発表はしたものの、ここまでコロナ騒ぎで

めぼしい進展はなく、もう11月も半ばを迎えています。

 

トランプを後見人にして、米英連合で

EUに対抗できれば合意なきEU離脱

でもいいや、と高をくくっていたのが、

そう簡単ではない、現在の状況です。

 

親欧州のバイデンから電話会議申し

込まれても、断れずに、会談もしました。

 

声明に注目していたら、16日に

英国首相官邸は、

「FTAなくとも英国は繁栄する自信がある」

というものでした。

 

EU側は合意を目指しているが、

EUのバルニエ交渉官によると

実質的にあと10日くらいしか時間がない

とのことです。

 

11月19日に開催されるEU非公式

サミットに議題に上げるのが、

年内合意の最終期限であろう。

いう意見が多数を占めています。

 

今後の展開

 

ボリスジョンソンは、最近、すっかりやる気を

失ってコロナの後遺症を理由にして引退して、

メイ元首相みたいに、講演1回で3000万円もらい、

責任の追及や怒声を浴びせられることのない

平和な生活をしたがっていると噂されています。

 

国内とEUから言いたい放題言われて、疲れ果てて、

コロナで入院して、さらに頭髪がすくなくなったと

つむじ周りの頭髪もかなり薄くなっていると

メディアからもいじられています。

面倒くさくなって、EUと合意してBREXITして、さっさと引退してしまうかもしれません。

 

合意ある離脱となった場合

この場合、英国人が納得するかどうかは別として、

ポンドは対ドルで1.40あたりへ向けて

上昇するといわれております。

 

合意なき離脱となった場合

いったん思い切り、対ドル1.20あたりまで、売られると思います。

 

そのことになって、通常経済が良くなって、

徐々に通貨が強くなるのが経済原理なのですが、

コロナの世では、欧州はきつめに

ロックダウンを行うので、なかなか

回復できない泥沼に足を取られる可能性がある

怖さがあります。

 

意に添わなくても、「合意がある離脱」に

妥協する方向ではないかといわれております。

 

まとめ

今年は、特にコロナという読めない

ファクターもあるので、決め込まず、

動いたほうに素直についていく、

ということが肝心だと思います。

 

VISIONARY INVESTORSの最新情報をチェックしよう!