RSIとは?FXトレードで勝率アップできる見方と使い方を要チェック!

RSIはFXの相場分析で人気のインディケータです。

 

チャート上に表示させた際、視覚的に素早く相場状況を判断できる事からFX初心者でも簡単に使えます。

今回はそんなRSIについて詳しく解説していきます。

RSIの概要から実際の使い方まで紹介していくので、ぜひ自身のトレードに役立ててください。

 

RSIとは?!

 

為替相場は2国間の通貨による通貨ペアの取引を行うため、トレンドが発生しても永久に続くことはありません。

国の介入や期間投資家と呼ばれる大口投資家の売買によって上昇と下落を繰り返します。

 

RSIはそんな為替相場の[売られすぎ][買われすぎ]を判断するインディケータです。

 

「Relative Strength Index」の頭文字をとった略語であり、日本語に直すと「相対力指数」です。

 

過去一定期間の上下幅から数値が計算され、今の相場が買われすぎているのかまたは売られすぎているのかを折れ線グラフのような線で表示します。

MT4チャートの上部にある

「挿入」→「インディケータ」→「Relative Strength Index」の順に

クリックするとサブチャート上に表示されます。

 

サブチャートに表示された70%ラインを超えると買われすぎ30%ラインを下回ると売られすぎが判断できるので、相場の転換を狙った逆張りで使用される事が多いです。

 

 

RSIの設定方法

RSIは標準で挿入すると期間14という設定でチャートに表示されます。

この期間は〇本分のローソク足という意味になります。

1分足であれば直近14分のRSI、日足であれば14日分のRSIが計算される仕組みです。

RSIで設定を変える場所は基本的にこの期間の部分のみとなりますが、標準設定で使うよりも取引スタイルによって期間を変える事をおすすめします。

 

  • スイングトレード(週単位での決済)→4時間足、日足を使ってRSIの期間14設定
  • デイトレード(1日以内での決済)→30分、1時間足を使ってRSIの期間14設定
  • スキャルピング(数分単位での決済)→1分、5分足を使ってRSIの期間5~10設定

取引スタイルにもよりますが以上が目安となります。

 

長期的な時間足(1時間足や日足)で分析する際は期間14の設定で使って問題ないでしょう。

しかし短い時間足(1分足や5分足)で小さな値幅を狙った取引をする際は期間5~10と短く変える必要があります。

RSIはRSI=A÷(A+B)×100

A:n期間の値上がり幅の平均

B:n期間の値下がり幅の平均

といった計算方法で導き出されます。

 

この計算式では買い勢力の強さと売り勢力の強さが表されているため、期間が短く設定すればするほど直近の値動きに対して敏感に反応します。

そのため1分足や5分足で分析する際に期間14では鈍い動きとなって、だましが増える可能性が高いです。

短期売買手法では一瞬の反発を狙う必要があるので、大まかな期間での値動きよりも直近の値動きに反応するように設定しておくことがおすすめとなります。

 

ダイバージェンスからの逆張りが有効

RSIの値が70%に達したのでショート、値が30%に達したからロングといった安易な逆張りを行うと相場のだましに合う可能性が高いので注意しましょう。

RSIは逆張りとして用いられるインディケータですがそのまま使っても高い勝率は出せないのです。

 

ダイバージェンスといった相場の逆行現象を狙うことで有効性が増します。

価格が青い〇の地点と赤い〇の地点で少し上昇傾向にある状態が分かります。

しかし下のRSIを見ると価格が上昇したにも関わらず赤い〇のポイントではRSIが70ラインを下回っていることが分かりますね。

このように実際の価格とインディケータの値が逆行することをダイバージェンスといいます。

RSIでこのような現象が起きるとトレンド方向への勢力が力をなくしていると判断できます。利益確定や損切といった決済タイミングとして意識されやすく、トレンドの転換となりやすいので赤い〇のポイントでの逆張りが有効となるのです。

 

RSIの注意点

次にRSIの注意点について紹介します。

多くのトレーダーが使っているため勝率が高いと考えられがちですが、実は相場のだましが多いインディケータとなります。

実際に使う際には注意して使用してください。

 

直近相場の勝率はそれほど高くない

RSIは直近相場での勝率がそれほど高くないという難点があります。

直近相場というとここ3年以内の話です。

それには時代に対する為替相場の変化が原因となっています。

 

4年~20年ほど前までは為替相場に多くのお金が流れ込んでいた事もあり相場が活発な傾向にありました。相場が活発であるという事は投資家による売買が多く行われるため、売られすぎ買われすぎを判断するRSIのような逆張り系インディケータは高い勝率を出せていたのです。

しかし現在では仮想通貨などの新しい投資商品が参入したことにより為替相場に流れるお金が少なくなってきています。

これはUSD/JPY月足チャートですが青く囲った枠で明らかに値幅が小さくなっているのが分かりますね。

売買が過去に比べて不十分である事から、直近相場ではRSIのだましも増えてきているのです。

 

平均値の小さい相場では通用しにくい

RSIは平均値の小さい相場では通用しにくいというデメリットがあります。

平均値とはローソク足の大きさです。

普段の値動きに比べて値幅が小さい相場や時間帯ではだましが増えて負けやすくなるので注意しましょう。

主に日本時間の取引や深夜帯は注目度の高い経済指標やニュースがないと大きな動きになりません。

トレンドの転換を狙うことが有効になるので、トレンドを作りやすい16時~0時の間を狙って取引すると勝率が上げやすいです。

 

まとめ

 

RSIは明確なエントリーポイントとして使えるインディケータですが、ここ数年ではエントリーチャンスは少なくなってきているといえます。

そのため使う時は辛抱強くチャンスを待つことが重要ですね。

勝率は下がってきているとお伝えしましたが、ダイバージェンスを狙えばそこまで大きく勝率が下がる事はありません。

まずは焦ってエントリーするのではなくRSIがどのようなポイントで勝ちやすいのかを過去チャートから検証して使うことをおすすめします。

通貨ペア別や曜日などで平均値を理解したうえで、根拠を付け足した取引を行いましょう。

 

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