5Gエリアは狭い?本格普及前にドコモ新プラン登場で本格的に乗り換えが始まるか

残念ながら、米国や韓国、中国に後れをとり

日本の2020年の現状では、5Gの通信エリアは限定的です。

 

ただ、各社とも都道府県内のわずか1カ所

でもエリア化しただけでカウントしている

ため、実際に5Gを使える場所は少ないのです

 

エリアを見つけるのは「宝探しのようなもの」

(携帯大手)も自虐気味にコメントしています。

 

今後の、各社の設備計画を見てみましょう。

 

各社5Gインフラ対応スケジュール

日本では、2020年の春ごろから5Gのサービスが

開始しています。

5Gを提供するキャリアは、次の4キャリアです。

 

基盤展開率とは、日本国内を10km四方で区切

った際に、5G基地局がある範囲の割合を示すものです。

 

5G基地局がなければ5G通信は行えないため、

基盤展開率が高いほど、日本国内のどこにい

ても5G通信ができることを表しています。

 

2024年度末までの基盤展開率は、NTTドコモ

が97%と最も高く、ついでKDDIの93.2%とな

っています。

 

NTTドコモは2020年6月末までに全国展開

KDDIは2021年度に1万局を全国展開予定。

NTTドコモとKDDIが、日本の5G普及をリード

する存在になるかもしれません。

 

 

NTTドコモの新価格プランが価格戦争とつながるか?

 

政府の相次ぐ値下げ要請に屈してNTTドコモ

が先陣を切って衝撃的な価格を発表しました。

 

月間20GB(ギガバイト)のデータ容量で

月額2980円。あのNTTのカバー領域で、

2980円。1回5分までの音声通話がかけ放題

もついてます。

 

もともとサブブランド向けだった価格設定を

本ブランドで投入という、従来の業界の常識

を破壊する作戦に出てきました。

 

楽天モバイルはNTTドコモを本気で怒らせて

しまったのでしょうか。

あるいは、政府への忖度でしょうか?

あるいは、長期的に利益を挙げるために、

今は新興勢力に徹底的なダメージを与える戦略でしょうか?

 

いすれにしても、NTTドコモの新料金プラン「ahamo(アハモ)」は、

他3社に「新価格戦争」を宣戦布告しました。

 

5G普及本番を控えて、面白くなって来ました。

 

5Gだからできること

まず、5Gになると、生活はどうなるのか?

20倍の速度はいろいろ生活やエンタメを

変えていくのか確認します。

 

高速大容量

(出典:Creativevillage.ne.jp)

 

現行4Gの最大通信速度は100Mbps(0.1Gbps)

~1Gbps程度です。5Gでは、目標理論値で

最大通信速度は20Gbpsであるため、20倍

~200倍の通信速度となります。

 

通信速度は文字通り「超高速」となり、

大容量通信が可能となるのです。

 

例えば、2時間以上の映画などの大容量コン

テンツを、5Gでは数秒でダウンロードする

ことができるといわれます。

 

平成のドラマや映画でダウンロードを待っ

ているシーンは将来意味不明のシーンに

なってしまうかもしれません。

「当時、ダウンロードに2時間かかって

いました」と注をいれないと、何を待って

いるシーンか意味が分からない、という

時代が来ますね。あまりのスペックの

激変に、いまから、心配になります。

 

4Kや8Kといった超高画質動画の配信も行わ

れるようになり、通信速度の上昇によって、

フツーに使えるものになります。

 

セキュリティの分野でいえば、従来は人が

いるかいないか程度の判断しかできなかった

ものが、5Gで人物の特定や具体的な動きが

把握までできるようになります。

 

車の分野では、いままで、センターライン

しかわからなかったのが、5Gでより詳細

な環境や標識の把握ができるようになる

ことで新たな安全機能などの実装を可能に

します。

 

信頼性が高い低遅延の通信が可能

(出典:Creativevillage.ne.jp)

 

通信の遅延も抑えられることにより、よりリ

アルタイムな通信が実現されます。

いままで通信遅延がハードルになっていた

分野は、エンタメ、医療、建設、運転

1秒の遅延が、すべてを無意味にしてしまう

厳しい分野で、4Gには無理だったことが

5Gでぐっと実用レベルに性能アップします。

 

現行4Gでは、10ms(1秒の100分の1)ほどの

通信遅延が発生しますが、5Gでは1ms以下

となり、体感レベルの遅延はほぼ感じること

がなくなる、そうです。

益々、リモート会議もリアルに近づきます。

 

超低遅延により車の自動運転の精度や、遠隔

治療などの分野での活用が期待されています。

 

  • 車の自動運転
  • 遠隔治療
  • 建機の遠隔操作

 

などは、通信の遅延が致命的事故につながる恐

れがあり、安全性がなによりも重視されます。

 

そのようなサービスやシステムを、超低遅延

によって高い信頼性をもって実現することが

できるようになります。

 

そのほかにも、離れた場所から5Gを利用して

バンド演奏をするなど、エンタメ分野において

もさまざまな変革がもたらされるでしょう。

 

たくさんのデバイスをつなぐことが可能

5Gになることで、一定面積内の同時接続数も

飛躍的に向上します。

 

平方kmあたりの同時接続数は、現行の4Gは

10万台ですが、5Gでは100万台となり10倍です。

 

4Gで一定面積内の同時接続数が増えると、通信

が集中することにより接続できなくなったり、

通信速度が落ちたりする問題がありました。

 

5Gでは、同じ面積の中に基地局を密に配置する

「小セル化」を進めることで対応します。

 

スマホやパソコンだけでなく、家電や車、カメラ、

さまざまなセンサーなど、あらゆるモノがインター

ネットに繋がるIoTを実現するために、5Gの多数

同時接続は必要不可欠な要素です。

いよいよIoT本番、という感じです。

 

あらゆるモノがインターネットに繋がることに

より、ユーザーの利便性向上、セキュリティ向上、

コスト削減などの効果がもたらされますが、それ

らは、5G通信環境あってこそ、です。

 

5G各社の戦略

12月3日報道発表でに携帯各社に激震を与えた

NTTドコモのahamoの2980円の価格とスペック。

 

2021年3月のサービス開始までにライバル各社は、

戦略の練り直しを余儀なくされました。

 

5G NTTドコモの戦略ahamo

(出典:日本経済新聞)

 

「NTTドコモはもはや公社になった。民間

企業である我々が新料金プランに対抗する

のは並大抵のことではない」  

NTTドコモが発表した新料金プラン「ahamo

(アハモ)」に対し、ライバル会社の関係者

が受けたショックは大きい。 

 

月間20ギガ(ギガは10億)バイトのデータ容量で

月額2980円。1回5分までの音声通話がかけ放題

になっている。あまりの価格破壊ぶりに「NTT

ドコモが本気になったら、他社は誰も対抗でき

ない」と先の関係者はあきらめ気味のコメント

です。   

 

月額2980円の低料金を訴求 とはいえ、指をく

わえて見ているわけにはいかないため他社から

出る今後の戦略にも期待ですね。

 

NTTドコモが2980円の低料金を実現できた背景

にはオンラインへの特化があります。

 

デジタルネイティブの若者をターゲットに

ドコモショップの店舗では契約できず、契約や

端末選びなどをすべてネットで完結させて、

この低価格を実現したとのことです。

 

ここ数年、NTTドコモではUQモバイルや

ワイモバイルへの顧客の流出を食い止めるこ

とが経営課題になっています。

 

Ahamoはまさにそれへの解決策として投入、

具体的には、NTTドコモから格安スマホに

乗り換えたユーザーを呼び戻すことを狙っ

ています。 

 

多くの格安スマホ事業者は、コストを削減

するためにオンラインでの申し込みが主体

になっています。

 

つまり、多くの格安スマホユーザーは既に

オンラインでのスマホ契約に慣れており、

Ahamoに乗り換えるのもハードルにはなら

ないはずです。

競合各社の背筋が寒くなるわけです。

 

通信料金の面でも、ahamoの2980円は格安

スマホの料金プランをしのぐ破壊力があり

ます。

 

Ahamoには、月額1000円追加の3980円で

何分かけても通話無料になるオプションが

存在します。

「データ通信も音声通話も使いたい」

「格安スマホに乗り換えたが、昼間

の通信速度が遅い」と不満を感じている

ユーザーは、ahamoに戻ってくる可能性

が高いです。

 

Ahamoなら、2980円で日本の4キャリア

の中では最も5G三昧に近いのですから。  

 

5G 楽天モバイルの戦略

楽天モバイルに正面から対抗 今年4月に本格

的にサービスを開始した楽天モバイルに

とってもahamoは脅威になるはずです。

 

ahamoの月額2980円は楽天モバイルの

料金プランと同額であり、楽天モバイルを

狙い撃ちにした感があります。

 

楽天モバイルは「2980円でデータ通信・音声

通話が使い放題」が特徴だが、自社エリアでな

ければ使い放題になりません。

 

楽天モバイルは計画を5年前倒して2021年

夏に全国の人口カバー率96%の達成を目指

していますが、全国どこでもつながるNTT

ドコモには遠く及びません。

 

楽天モバイルは現在、300万人限定で1年間

の通信料無料キャンペーンを展開している

が、2021年4月以降は無料キャンペーンの

適用が終わるユーザーが増えていきますので、

それを狙ったahamoの21年3月開始、ですね。

現在の楽天モバイルキャンペーン契約数は

160万を超えているとされるが、完全に

ロックオンされていますね。

 

さらに楽天モバイルには、NTTドコモの回線

を利用した仮想移動体通信事業者(MVNO)

のユーザーが220万以上いるとされています。

 

こうしたユーザーにとっては、エリアが狭く

なる楽天モバイルの通信網に切り替えるより

も、NTTドコモの回線が使えるahamoに乗り

換えるほうが合理的です。これに対抗する

手段を楽天は持ちうるのでしょうか。これ

までの投資は回収できるのでしょうか。

 

今後の楽天モバイルは、楽天経済圏の魅力で

いかにユーザーを囲い込めるかが勝負になり

ます。

 

まとめ

政府の圧力という、社会主義的なアプローチ

で実現した大手のメインブランドでの大幅

値下げで、格安スマホや楽天モバイルが厳しい

立場に追いやられることになりました。 

 

ドコモの発表を受けて、楽天の株価は約10%、

ソフトバンクは5%程度、KDDIも若干下げています。

 

将来的には、大手3社の寡占状態に逆戻りする

可能性もありますので、そうなると、国民が

値下げを喜べるのは一時的なのかもしれません。

 

数年後、政権が変わって、寡占が進んだ携帯

電話市場で再び値上げをするチャンスを伺っ

ている可能性も十分に考えられます。

 

それこそ、ahamo導入の真の目的なのかも

しれません。

 

Ahamoがサービスを開始する来年3月までに

KDDIとソフトバンクも、どんな対抗策を

打ってくるのか、今から楽しみです。

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