今日はリスクオン・オフ相場と各相場における通貨の特徴を説明します!
そもそもリスクオン・リスクオフとは
リスクオン:ハイリスクハイリターンを狙える。
投資家がリスクをとってもいい、リスクの高い資産に投資しようと思う状況。
例:金融緩和、コロナワクチン承認、世界的に経済成長が見込める状況。
リスクオフ:市場の危険度が高く、投資家がリスクを取りたくない状況。
例:コロナ感染者が増えた、株価が急落、テロや戦争、景気が悪くなりそうな状況。
通貨の特徴について
リスクオフのときに安全資産として買われやすい通貨
JPY(円)、CHF(スイスフラン)、USD(米ドル)
の順で買われやすい。
リスクオンのときに買われやすい通貨
GBP(ポンド)、AUD(オーストラリアドル)、NZD(ニュージーランドドル)、EUR(ユーロ)
通貨の組み合わせは、リスクオフのときに買われやすい通貨とリスクオンのときに買われやすい通貨でペアを組むとトレードしやすいです。
通貨単体で見たときに、似た動きをする通貨(例えばUSD/JPY)でペアを組むと、リスクオン・オフ相場の観点から見たときの値動きの予測が難しくなります。
また、ドルストレート(米ドルが絡んだ通貨ペア)で取引するのが良いと言われているので、
初心者は実はUSD/JPYよりGBP/USD、AUD/USDなどのほうがおすすめです。
リスクオン・オフ相場の判断ができた場合は、相場の大きな流れ(トレンド)に逆らわないようにエントリーすることが重要です。
なにか大きなニュースが出ない限りはトレンドは継続します。
これらの応用としてポジティブキャリーという手法があります。
これは、スワップなどの金利が有利になる方向でポジションを中長期でホールドする手法です。
例えば、リスクオン相場の際にAUD/JPYのAUDを買いでホールドします。
そうすると、リスクオン相場ですのでAUDの上昇が期待できますし、AUDの方が金利が上ですので、長期保有することでスワップによる利益も期待できます。
今後の見通しについて
現在は短期的にはリスクオフ相場ですが、長期で見るとリスクオン相場になると考えています。
理由としては、通貨の価値が下がり、株式などの価値が上がるからです。
新型コロナの影響により米国を始めとした各国で金融緩和が行われており、大量のお金が刷られることで通貨の価値が下がります。
また、刷られたお金は経済を回すために使われます。
なのでこれからは企業に投資する=株式を買う流れが強くなります。
つまり、ドルや円が売られて株式が買われる流れが来るという意味で長期的にはリスクオン相場になると考えられます。