エリオット波動とフィボナッチ数列を理解して勝率アップ! 是非覚えて欲しい2つの手法

FXのトレンド予測にはエリオット波動とフィボナッチ数列を用いて分析を行うと勝率がアップします。

この2つの分析手法は多くのトレーダーに意識されているチャートパターンであり、トレンドの転換を狙った逆張りやトレンドの継続を見込んだ順張りなど様々な用途があることから人気の手法です。

今回はその2種類を用いたFXでの分析方法を詳しく紹介していきます。

ぜひ最後まで読んでいってください。

 

エリオット波動とは

エリオット波動とはラルフ・ネルソン・エリオットが提唱したテクニカル理論です。

値動きの相場は常に売り買いがされているため、波をつけながら上昇と下落を繰り返す傾向にあります。

上昇時は5波、下降時は3波といった値動きの習性を唱えた理論です。

上図のように上昇時は5回の波をつけて下降時は3回の波をつけるという習性があります。

値動きのイメージとして上昇はWの形、下落はNの形をになると覚えておくといいでしょう。

 

エリオット波動の3原則

エリオット波動には3つの原則があります。

  1. 波動3は全ての波動の中で最も長くなる
  2. 波動2はトレンドの開始地点である1波のスタート地点を割らない
  3. 波動4は波動1の高値を割り込まない

以上が特徴です。

 

波動3はトレンドの真ん中部分ですが最も強い上昇となることが条件です。

また綺麗な波をつけて上昇下落を繰り返すので、反発を繰り返していることが条件となります。

反発をせずラインを割ってくると条件が崩壊するので注意しましょう。

 

フィボナッチ数列とは

フィボナッチ数列とはイタリアの数学者であるフィボナッチという方によって提唱された数学の理論です。

連続する2つの数字の和がその次の数になるといった理論を数列にしたものですが、為替の相場でも有効性を増すテクニカル指標となります。

 

元々は比率を表す数列ですがひまわりの種やピラミッド、モナリザなどの歴史的作品には自然とフィボナッチの比率通りに構成されています。

人が自然と心地よいと感じる数列であり、世界中の投資家による売買でできた値動きもフィボナッチの数列通りに動くことがあるのです。

 

フィボナッチリトレースメント

為替の世界では「23・6%」「38・2%」「50.0%」「61・8%」「100.0%」「161.8%」といった数列を重要視するフィボナッチリトレースメントを用いて分析を行います。

この数列が抵抗線や支持線となること傾向にあり、トレンド時の反発や上昇の強さを見極めるのに際に有効となるのです。

上のチャート画像をご覧ください。

MT4上部の「挿入」→「フィボナッチ」→「リトレースメント」を選択するとチャート上にフィボナッチリトレースメントのラインを表示できます。

ラインを引きたいポイントにカーソルを合わせると中央の100ラインが表示できます。

その後ラインを引きたいポイントまでカーソルを下に動かすと自動で「23・6%」「38・2%」「50.0%」「61・8%」「161.8%」のラインが自動で表示される仕組みです。

 

チャートを見ると61.8%と161.8%ラインでしっかり反発しているのが分かりますね。

フィボナッチ数列は結果論として語られる事が多いですが、トレンド過程でラインを引くことで相場のトレンド予測ができるのです。

 

エリオット波動とフィボナッチ数列を用いた2つのトレンド手法

 

次にエリオット波動トフィボナッチ数列を用いた2つのトレンド手法について紹介していきます。

使い方や応用の仕方は様々ですが相場分析の幅を広げるためにぜひ参考にしてみてください。

 

トレンドの頂上を狙った逆張り手法

1つの目の手法はトレンドの転換を狙った逆張り手法です。

上のチャート画像は2020年12月11日のAUDUSD1分足です。

エリオット波動の条件通り上昇5波を作ってトレンドを作っていることが分かります。

1波の高値に100ラインを合わせた後に5波が161.8ラインに到達したら逆張りのエントリーチャンスとなります。

この時注意するべき点はラインで綺麗に反発を繰り返しているかどうかです。

ラインで反発を繰り返しているトレンドは上昇幅が小さく転換しやすい特徴があります

そのため相場の転換点を狙った逆張りが効きやすいのです。

 

この手法は1分や5分足などの短い時間足が有効となります。

大きな値幅を狙った取引ではないのでGOLDやポンドといった値幅の荒い通貨を狙うといいですね。

 

トレンド仮定を狙った順張り手法

トレンドの過程を狙った順張り手法を使うと決済ポイントが予測できます。

これは2020年8月のGBPUSD1時間足です。

3波の上昇が短いですが大きなローソク足1本で上昇しているので反発が早くなっています。

ローソク足1本でこのような上昇を決めると上昇の力が強いになるので証拠になるので上昇幅が大きくなくてもあまり問題ありません。

 

この時のエントリーポイントは3波から下落して100ラインで反発した瞬間です。

決済ポイントは161.8ラインに到達した5波の部分になります。

長い時間足で見ると大きく値幅の抜けるポイントとなるので大きな利益をあげやすくなります。

 

フィボナッチのラインはローソク足の実体、ヒゲのどちらに引くべきか

フィボナッチリトレースメントは自身でポイントを見て自由にラインが引けるため、ヒゲ先に合わせるかローソク足の実体に引くかで疑問が生じます。

 

結論をいうとどちらでも問題ありません。

ラインを引くポイントに特別なルールは設けられていないのです。

まずは過去チャートよりラインを引く練習をしてみましょう。

 

相場状況に合わせてラインが引けるようになれば自身のトレード幅が広がります。

トレンドの発生が確認できたらラインを引いてトレンド予測をすることが一般的です。

明確なルールがあるわけではないので「ヒゲの多い通貨ペアではヒゲ先に引く」、「実体を作りやすい通貨ペアは実体に引く」といったルールを自身で定めましょう。

 

まとめ

フィボナッチの数列は人間が自然と意識しているため反発の起点となりやすいです。

エリオット波動を用いた分析方法とは相性がいいので、両方用いてトレンド予測することをおすすめします。

だらだらしたトレンドよりもしっかり波を付けたトレンドの方が反発や決済ポイントが見込めるので有効となります。

まずは練習が必要となるのでいきなりエントリーするのではなく、過去チャートやデモトレードなどでラインを引く練習を行ってから本番の取引に臨みましょう。

 

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