注目通貨をピックアップして、相場の振り返りと今週の相場展望を解説します。
チャートに表示させているのは移動平均線の集合体であるGMMAです。
それでは見ていきましょう。
USD/JPY
週の始めにはドル売りの加速によって下目線となりました。
20日にはバイデン大統領の就任式がありましたが、米国債利回りの低下によりさらなるドル売りとなっていますね。
21日~22日の週末にかけては、リスク回避による買い戻しとなってと見て良さそうです。
気になる今週の動向ですが、28日の相場に注意しましょう。
日本時間28日の早朝4時にはFOMCが行われます。
金利は変わらずの0.25%で間違いないと考えられていますが、長期的な低金利に対しての懸念は多いです。
またバイデン大統領の政策発表が出尽くした事といった、ドル売りの材料が多いと考えられます。
28日は日本時間から大きなトレンドを作る可能性も高いので、しっかり狙っていきましょう。
EURUSD
極端な下落トレンドが続いていたユーロですが、先週は安値を付けて反発しています。
関連するEUR/JPYも上昇方向へ向かっているので、ユーロに買いが多く入ったとみていいでしょう。
ECBがユーロ高に対しての懸念を強く打ち出していましたが、先週付けた安値が限界と考えられます。
今週はユーロに関する重要指標はない事もあり、このまま上昇目線と見ています。
マイナス金利を導入するなどの、強気な経済対策を打ち出さない限りはこれ以上のユーロ安にならないとの予想です。
22日に付けた高値である、1.21891のラインをブレイクすると、さらなる上昇が予想されます。
GBPUSD
ポンドは1週間を通して強い買いが入る相場でした。
バイデン新政権の打ち出す経済対策の期待が投資家のリスク選好意欲になり、ドル売りポンド買いが続伸したと見られます。
またイギリスで新型コロナウィルスのワクチンが普及した事も要因とみられますね。
22日にはPMI値が予想を下回った結果から4日ぶりの下落となっています。
今週のポイントとしては高値への挑戦です。
21日に付けた高値の1.3746付近に再度挑戦+ラインブレイクすればさらなる上昇となりそうです。
しかし、ラインで反発するとレンジもしくは急落といった相場が予想されます。
現段階ので目線は定まっていないので、どちらに動いてもおかしくはない状態です。
まとめ
為替相場は月初めに大きなトレンドを作って、月末に反発しやすい相場となる傾向があります。
月初めは重要指標が多い事や、高安値のラインが決まっていないことから大きなトレンドを形成しやすいのです。
今週のポイント
USD/JPY
ドル売りによる下目線の相場
EUR/USD
ユーロ買いによる上昇
GBP/USD
高値再挑戦の結果次第では上昇トレンドの発生
以上となります。
1月最後の相場となるので、リスク回避をした慎重な取引を行いましょう。