スリッページとは? 損する前に絶対知っておきたい【FX用語解説】

FXの取引をすると、約定した位置より大きく価格がずれて約定される事があります。

スプレッド以上の価格ずれがあると、取引結果に大きく影響してしまいますね。

このような価格差が生じる現象をスリッページといいます。

今回はそんなスリッページに関して詳しく紹介していきます。

FX取引で損する前に、原因や対策方法を確認しておきましょう。

 

スリッページとは

 

スリッページとは、注文した時の価格と実際に約定され価格差の事です。

スリッページが大きいと希望価格通りのエントリーができないので、取引の期待値が下がります。

相場が大きく動く時間帯に発生しやすく、短期売買のスキャルピングでは特に不利となってしまうのです。

 

発生の原因は?

為替相場は常に変動しています。

値が止まっている時間も稀にありますが、基本的には毎分毎秒で価格は動き続けています。

そのため、取引チャンスが来たと思って注文を入たタイミングで価格が止まってくれるとは限りません。

また、FX業者はインターバンク市場と顧客を繋ぐ仲介業者です。

注文を出す→FX業者がインターバンク市場へ繋ぐ→取引が成立する

といった流れになっているので、タイムラグが生じます。

このタイムラグが価格差を生むきっかけとなるのです。

 

スリッページが発生しやすい時

スリッページが発生しやすいのは相場が急変動する時です。

  • 注目度の高い経済指標の時
  • 世界的なニュースや災害の時
  • 各国のマーケットオープン時

 

以上のような状況で発生しやすいです。

この時は為替相場が急変動しやすいので、おのずとスリッページも大きくなりやすい傾向にあります。

また、ボラティリティの大きい時も発生しやすく、指標時やマーケットオープン時に限ったことではありません。

 

スリッページの対策方法

次にスリッページの対策方法を紹介します。

USD/JPYやEUR/JPYといったメジャー通貨は大きな値幅を付ける通貨ペアではないので、スリッページの発生により取引が不利となる場合があるので注意しましょう。

またスキャルピングのような短期売買でも、短時間での利益が見込めない場合があります。

対策方法をしっかりと把握しておきましょう。

 

スリッページの許容範囲を指定する

FX会社のほとんどでスリッページの許容範囲を指定できます。

海外FXで最も利用されているMT4を例に見てみましょう。

まずはMT4上部にある「ツール」→「オプション」の順にクリックします。

チャート状に表示された画面の「取引」という欄を選択します。

「デフォルト指定」にチェックを入れて、右側のポイントの欄に許容の数値を入力しましょう。

ポイントは10ポイントで1pipsです。

つまり、この画像では50ポイント=5pipsを許容として設定しています。

 

自身の取引スタイルや手法に合わせて設定をする必要があります。

スキャルピングであれば、もっと狭い幅に指定してもいいでしょう。

 

指値注文をする

 

数値を指定して注文する予約型の指値注文を使うとスリッページが発生しにくいです。

FX会社によりますが、稀に指値注文でもスリッページが発生する会社もあるので注意してください。

 

指値・逆指値注文はあらかじめ数値を指定するため、その価格通りに約定されます。

しかし、指値注文ではスリッページどころか、価格変動により注文が成立しない場合があるので注意しましょう。

スリッページにばかり気をとらわれず、エントリーチャンスを逃さない事が重要です。

 

まとめ

最近ではFX会社の公式HPで自社の約定力を公表している会社が多いです。

例でいうと、AXIORYやTitanFXなどは約定力が高い事で有名な会社となっています。

会社選びも重要ではありますが、まずはデモ口座などを使って時間帯によってどのくらいの価格差が発生するのかを確認してもいいですね。

スリッページによって損をしないために、許容範囲の設定や取引する時間の設定をするなど様々な対策をしていきましょう。

 

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