先の相場振り返りと今週の相場展望を解説します。
相場分析に用いるのは、移動平均線の集合体であるGMMAです。
早速見ていきましょう。
USD/JPY
ドル円1時間足です。
先週の展望通り、ソーサーボトムから上昇を決めました。
一時106円台まで上昇を決めて下落へと転じています。
高値圏で2つの山を作る、ダブルトップといったチャートパターンからの下落です。
ダブルトップを作るとトレンドの転換点として意識されやすくなります。
今週のポイント
米ドルはバイデン大統領による追加経済対策への期待や、新型コロナワクチン普及率の上昇でまだ上げるのではないかと予想されています。
つまり今の下落が、上昇過程の押し目となる可能性が高いです。
GMMAの短期線と長期線が交わって上昇に転じたら、上目線に切り替わると見ています。
EURUSD
EURUSDは週明けに大きく下落したのちに、反発をするVの字を作ったチャートパターンになっています。
週初めの強い米ドル買いと、週末にかけての米ドル売りに流された形となります。
テクニカル目線で見ると大型のVを作った場合は、強いトレンドとなる事が多い傾向です。
しかし、米ドルの影響が露骨に出ているため予想が難しいといえます。
今週のポイント
2月に入ってユーロ単体での値動きが弱いです。
そのためユーロドルを見る際はドル円の値動きに注意しなければなりません。
長期的に見ると上昇の力が無くなって、下目線に切り替わると考えられます。
しかし、米ドルにさらなる買いが入ると、ユーロドルのチャートも急騰する可能性が高いですね。
ドル円がレンジ相場になってからがチャンスと考えられます。
GBPUSD
GBPUSD一時間足です。
こちらも米ドルの影響があると言えますが、ポンドの買いもかなり強くなっています。
今月の始めに付けた高値が抵抗線(押し目)となって再上昇しました。
2018年5月に付けた高値を更新しています。
今週のポイント
月末相場でトレンドが一服する可能性があります。
イギリスは新型コロナウイルスの感染減少やワクチンの普及により買いの材料が多いです。
しかし、月末に入って一時的な買戻しが強くなるのではないかと見ています。
長期的には上目線の可能性が出てきましたが、週明けに下落へと転じれば1週間通してトレンドの落ち着く週になるのではないかと考えられます。
まとめ
USD/JPY→押し目を作って再上昇の可能性
EURUSD→ドル円がレンジになって、ユーロ単体で動き出すまで待ち
GBPUSD→ポンドの買戻し、週明けの下落であれば小さくトレンド転換の可能性
以上となります。
いずれにせよ、各通貨ペアでドル円の影響が強くなっているので、相関はしっかり見てから狙いましょう。