米国債10年利回りとは?株価と国債の関係を解説

米国債とは?

米ドルを動かす要因は様々ありますが長年、米国債と米利回り
が直接的に関係しています。

投資をする上で米ドルは非常に重要でかつ複雑です。
今回、ドルを動かすと言われる米国債について解説していきます。

まず、米国債とは、アメリカ合衆国政府が発行する借金です。

国が借金をすることで
期限がきたら、これだけ金利をつけて返しますといったものです。

国債は銀行などの普通預金に比べると金利が高く、
国が元本の返済を保証しているので株より安全性も高い運用先となります。

そして、米国国債はアメリカ合衆国政府に対する信用のもと、
世界最大の売買量と発行残高を誇っており、
その債券価格や利回りは世界金融市場の指標になっています。

 

米国債のメリット

次に、米国債のメリットについて解説します。

●利回りが比較的高い

他の先進国の国債と比較すると、米国債は利回りが高いのが特徴になります。

各国の10年債の利回りを比較したのが以下です。

米国10年国債・・・1.063
日本国債10年・・・0.129
ギリシャ10年国債・・・0.955
イギリス10年国債・・・0.757
ドイツ10年国債・・・-0.278
フランス10年国債・・・-0.031
(2020年3月/9現在)

●信用格付けが比較的高い
国債の購入を検討する際には、利回り以外にも、発行体である国の信用力を確認する必要があります。

信用力を見る指標の一つとして、信用格付け業者によるデータがありますが、
米国はAA+の評価がされており、信用格付けは他国と比較しても高いと言えます。
以下は世界的な信用格付け業者であるS&Pが発表している各国の格付けリスト。
(一部を引用)

国名 長期格付け
アメリカ合衆国 AA+
日本 A+
ドイツ AAA
イギリス AA
フランス AA
ギリシャ B+

●流動性が高い

米国債の市場規模は17兆ドル以上で、世界中の個人投資家およびファンド、銀行等が米国債を
投資対象としてポートフォリオに組み込みんでいます。
非常に流動性が高いものといえます。

流動性が高いということは、資金が必要になった際に
即時売却が可能ですぐに現金化しやすいというメリットがあります。

特に大口の政府や銀行、投資家などは大金で取引する必要があります。

米国債のデメリット

次に、米国債のデメリットについて解説します。

●為替変動リスクがある

外国債券のほとんどは外国為替に変動相場制を採用しており、米国債も同様で為替変動リスクが生じます。

例えば、日本円から米国債を購入した場合、
償還時あるいは途中売却時のドル価格によって、為替差損または為替差益が生じます。
つまり、購入時より、円高になると損失が発生し、円安になれば利益が発生する状況です。

だから、米国債に投資する際は、購入時の世界経済状況や為替価格も事前に確認しておく事が重要です。

最後に

世界各国の投資家は、アメリカの国債(特に長期)の利回り数値は注視しています。

今回は米国債の基本的なことだけに止めておりますが
国債と金利関係ついても別記事で触れていくことができればと思います。

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