FOMC、雇用統計前の難解な相場【11月2日週間レポート】

こんにちは、ビジョナリーインベスターズのFXロボです。

毎週頭にテクニカル分析の週間レポート、

週半ばにファンダメンタル分析を中心に

10月最終週の為替相場を振り返りと今週重要指標直前のため

全体の相場感をレポートします。

 

チャート上にはトレンドの強弱を示すために、複合型移動平均線のGMMAを表示させています。

USD/JPY

USD/JPY1時間足の様子です。
先週に引き続き高値圏でレンジを組む相場になりました。
下落の力が強い事もありましたが、ライン上でしっかり反発をした状態です。

黒い〇の箇所をご覧ください。

113.410付近の安値ラインが強く意識されていましたが、長い下ヒゲを付けて反発をしている事が分かります。
これは指値によって戻された状態と見ていいでしょう。

月末の相場は月初め~半ばで決めたラインで反発をしやすい傾向にあります。
今月は月初めにトレンド→月末にかけてレンジといった為替相場の傾向通りに動いた形です。

今週のポイント

今週はテクニカルでの分析がかなり難しい週と言えるでしょう。

11月に入り週末金曜日には雇用統計が予定されています。
またその前日にはFOMCが控えているなど、米ドル関連の注目イベントがかなり多いです。
そのため、月曜~水曜までは平均値の小さい状態で推移するのではないかと見ています。
その後の値動きは指標後の動向によるため、ドル円での分析はかなり難しい所です。

EUR/JPY

EUR/JPY1時間足です。
こちらも先週の値動きと同様に落ち着いており、特に極端なトレンドは出なかった状態となります。

緩やかに下落を決めていたのでこのまま順調に転換するかと思われましたが、木曜日には急なユーロ買いが入った事で急騰しています。

しかし、結果的にはラインで押し戻されており、週の初めから意識されていた131.591付近のラインで終値を迎えています。

今週のポイント

今週は現在の安値へどのように挑戦してくるかが重要であると見ています。
現在131.591のラインで停滞をしていますが、このラインに到達するのは3回目であるため、そろそろブレイクもあり得ると見ていいでしょう。

このままじわじわと小さなローソク足でラインを破ってくると下落の勢いが強まると見ています。

反対にまた反発をすると、ショート狙いを諦めた投資家の損切りや上昇狙いの投資家によって上昇トレンドの再開が見込まれるポイントです。

EUR/USD

EUR/USD1時間足です。
週初めは比較的落ち着いた相場状況を形成していました。

しかし、チャートを見ても分かるように、木曜~金曜日にかけて大きな荒れ相場となっています。

これは指標の影響であり、2日の間で投資家の考えが不安定になっている状況と見ていいでしょう。

木曜にはラガルドECB総裁の発言を受けてユーロ買いが強まりましたが、10月米消費者態度指数確報値が予想を上回ったことをきっかけにユーロ売り・ドル買いが先行しました。

ポンドでも同じような値動きを作っているので、金曜日にリスクオフの動きが強まった状態です。

今週のポイント

相場がひと通り動いたので、週初めは落ち着いてくると見ています。

10月の半ばに付けた1.15232付近のラインまで挑戦してくれば下落のチャンスもありますが、米ドルの動きが読めないという点は懸念材料です。
指標状況から米ドル起点で動く可能性が高いので、仮にユーロに売りが入っても米ドル次第では逆の動きになる可能性も出てきます。

まとめ

  • USD/JPY→週初めは落ち着いた動き、週末の指標次第で方向性が決まる
  • EUR/JPY→基本的には下目線予想、131.591付近を大きく割ってくれば下落のチャンス
  • EUR/USD→1.15232付近のラインまで挑戦してくれば下落のチャンス、米ドルがあれれば引っ張られる懸念あり

FOMC、雇用統計と重要指標を控えていることから難しい相場が予想されます。
米ドル起点で動く可能性が高いので、メジャー通貨であればクロス円に絞った取引をしてもよさそうです。
相場の急変動に巻き込まれないよう注意していきましょう。

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