こんにちは、ビジョナリーインベスターズのFXロボです。
毎週頭にテクニカル分析の週間レポート、
週半ばにファンダメンタル分析を中心に
全体の相場感をレポートします。
5月2週目の為替相場を振り返ります。
チャート上には、トレンドの強弱を把握するために複合型移動平均線のGMMAを表示させています。
USD/JPY
USD/JPY1時間足です。
週始めには高値への挑戦を決め、一時は更新をする勢いでした。
しかし、その後は1週間を通して下落に転じています。
先週は、全世界での株安や仮想通貨の暴落など金融市場が混乱した週でしたが、その流れで円買いの動きが見られました。
今年に入って強い円安水準の相場になっていましたが、ここにきて転換した形です。
金曜日には反発をして、結果的に129円台で終値を迎えています。
今週のポイント
チャート画像の黒い〇のポイントが意識されている価格帯です。
テクニカルの目線で見ると、この価格帯を更新するかどうかがカギとなってきます。
129.44あたりでしっかり反発して来れば、現在の価格帯でのレンジ・または下降気味に推移してくる可能性も高いでしょう。
リスクオフ相場が早々に終わる懸念や、日本の国内総生産発表による円安の加速もあり得るので注意してください。
EUR/JPY
EUR/JPY1時間足です。
長いレンジで推移していましたが、レンジも終了して大きな下降トレンドを形成しました。
リスクオフ相場での円買いが強い影響を与えていますが、それと同時にユーロの売りも強かった相場です。
1週間で約5円の下落をしています。
木曜日に急下落、金曜日には反発していますが、この反発した箇所は2022年2月と2021年10月の高値ラインです。
日足で見ると分かりやすいポイントとなっています。
結果的に4月末に付けた安値ラインまで価格を戻して、終値を迎えています。
今週のポイント
現在のEUR/JPYチャートは、安値と高値が明確に決まっている状況と言えるでしょう。
高値は134.92付近、安値は132.60あたりです。
今週になって動くとすれば、このラインに対してどのような挑戦をしてくるかが重要となってきます。
ファンダメンタル要素の多い相場なので、一概に方向性を予想することはできないですが、先週大きく動いたこともあり、高値と安値が意識された現在価格付近でレンジを組むと予想しています。
急変動もあり得るので警戒は必須です。
EUR/USD
EUR/USD1時間足です。
長い下落後にレンジを組んでいましたが、先週も同様に小さい平均値での相場でスタートをしました。
しかし先週のレンジは、安値が徐々に切り上がっている三角持ち合いを形成した相場です。
結果的に、強いユーロ売りに引っ張られて大きく下落を決めました。
米ドルには買いではなく売りが入る傾向にあったため、EUR/JPYほど大きな値幅ではありません。
金曜日は他のクロス円相場のように転換をするわけではなく、安値圏で停滞するような形で終値を迎えています。
今週のポイント
長期的に下降トレンドを作っていますが、まだ転換をしてくるとは考えにくい相場です。
上昇をしたとしても、1.047あたりの価格が支えとなって、再度下落する可能性があります。
基本的には安値ラインの意識されたレンジ、または安値を更新後に発生する下降トレンドの再開になるとの予想です。
また、米ドルに買いが入るようであれば、大きな値幅に期待できますが、ファンダメンタルによるダマシの可能性も否めないので注意して見ていきましょう。
まとめ
USD/JPY→129.44あたりで反発して来れば、現在の価格帯でのレンジ・または下降気味に推移してくる可能性あり
EUR/JPY→方向性の予想はできない状況。高値と安値が意識された現在価格付近でのレンジを組むと予想される
EUR/USD→転換の可能性は低く、現在安値が意識されたレンジか下降トレンドの再開
金融市場のすべてが不安定な状況にあるため、今週は投資家たちが様子見に入ってくることも考えられます。
直近相場の中でも平均値の低い相場になる可能性も充分考慮しておきましょう。
また、持ち合い後の急変動で資金を一気に溶かすことがないよう、現在の平均値とロットのバランスを意識した取引が重要です。