こんにちは、ビジョナリーインベスターズのFXロボです。
毎週頭にテクニカル分析の週間レポート、
週半ばにファンダメンタル分析を中心に
全体の相場感をレポートします。
6月1週目の為替相場を振り返ります。
チャート上には、トレンドの強弱を確認しやすくするために、複合型移動平均線のGMMAを表示させています。
USD/JPY
USD/JPY1時間足です。
強い上昇を決めた相場になりました。
週初めはドル買いの力も見られましたが、週の後半にかけて円売りが再度加速した形です。
これまでは、上昇トレンドも一服して転換気味に推移していましたが、また今回の相場で価格を戻してきました。
青い〇の箇所では、一時的に反発をしましたが、結果的に押し目となってラインブレイクをしています。
その後の赤い〇の箇所では、前回の高値ラインが今回の安値ラインとして機能し、上昇を後押ししました。
金曜日には雇用統計の影響もあり、結果的に130円台で終値を迎えています。
今週のポイント
急騰相場であったため、一時的に相場は落ち着くのではないかと見ています。
また、円安とドル買いの相関が揃っての上昇であったため、どちらかの売買方向が変われば高値圏でレンジ気味に推移すると考えていいでしょう。
しかし、目線自体は上のため、更なる高値更新にも警戒です。
131.35付近が4月に付けた高値ラインのため、このラインに挑戦してくると、状況は変わってきます。
更なる上昇もあり得るポイントなので、急な変動には警戒していきましょう。
EUR/JPY
EUR/JPY1時間足です。
ユーロ円でもUSDJPY同様に強い上昇トレンドを形成しました。
それまでは、平均値が徐々に小さくなる持ち合い相場を作っていたので、ブレイクの前兆はあったと言えるでしょう。
結果的には、それまで意識されていた高値ラインが支えとなって、反発後に大きく上昇していきました。
ユーロ自体も若干買いが入っており、角度を付けて上昇した形です。
平均値は高く、最終的に140円台に入って終値を迎えています。
今週のポイント
円売りの状況次第ですが、USD/JPY同様に落ち着いた値動きになるのではないかと見ています。
こちらは既に、4月時点での高値を更新しており、目線自体は上方向です。
高値圏でレンジを組むとなると、前回の高値ラインがサポートとして機能すると考えていいでしょう。
前回の高値は139.99付近ですが、下落後にこの価格帯できれいに反発してきたら、さらに上昇方向へ推移する可能性も充分にあり得ます。
EUR/USD
EUR/USD1時間足です。
ユーロに若干買いが入ったのと、米ドルの買いがあったことで、相関が喧嘩をしています。
大きなトレンドが出ることはなく、高値圏でレンジを組みました。
6月1日には、それまで意識されていた安値のラインを一時的に更新する場面もありました。
しかし、上昇トレンドからの転換とはならず、急落後はすぐに反発をしています。
雇用統計の影響も特に大きくなく、高値に挑戦することもなく停滞した形です。
今週のポイント
米ドルの買い次第では下目線に切り替わるところですが、まだ相場の方向性は決まっていないと言えるでしょう。
今週は、ユーロ単体での動きに警戒した方が良いかもしれえません。
水曜にはEU消費者物価指数、木曜にはECBの政策金利とラガルド総裁による会見が予定されています。
その指標結果に合わせてユーロの売買動向も変わってくるという予想です。
高値→1.0786、安値→1.0625のいずれかをブレイクした方向に伸びると考えられる相場となるでしょう。
目線が分かりにくいので、一旦は動向を追っていくのが良いかもしれません。
まとめ
USD/JPY→高値圏で相場が落ち着くと予想。131.35の価格に挑戦すると更なる上昇の懸念あり。
EUR/JPY→高値圏でのレンジ。4月の高値(139.99)できれいに反発すれば、押し目買いとなって更なる上昇を後押しする可能性あり。
EUR/USD→目線は定まっていない。ユーロ指標の動向で目線が決まる可能性大。
円安の影響が再び出ており、クロス円での荒れ相場になってきました。
ドルストレートのような目線の決まっていない通貨の方が狙い目かもしれません。
まだ月の初めなので、重要指標も多く平均値が活発になる可能性もあります。
引き続き慎重な取引を心がけていきましょう。