毎週頭にテクニカル分析の週間レポート、
週半ばにファンダメンタル分析を中心に
全体の相場感をレポートします。
7月1週目の為替相場を振り返ります。
チャート上には、トレンドの強弱を示しやすくするために、複合型移動平均線のGMMAを表示させています。
USD/JPY
USD/JPY1時間足です。
週を通して、上下の激しい平均値が高い相場を形成してきました。
前週の安値から徐々に安値切り上がりの相場を作っており、トレンドラインを引くと反発地点がはっきりしていたように思えます。FOMCの議事要旨や雇用統計など重要指標も多くありましたが、特にトレンドが出るわけではなかったです。
比較的、相場がリスクオフの流れになっているため、ドル買いと円買いが均衡したと言えるでしょう。
今週のポイント
今週のUSDJPY相場は、比較的下目線に切り替わるのではないかと見ています。
こちらは長期でなく短期的な予想です。
トレンドラインの価格帯を下抜けしてくれば、一時的な下落に繋がるのではないかと考えます。ただし、週初めから直近の高値更新をして来れば、そのまま上昇に繋がる可能性も充分あるでしょう。
目線は明確に決まっているわけではないので、週初めの動向を追っていくと良いです。
EUR/JPY
EUR/JPY1時間足です。
月曜から火曜日にかけてじわじわと上昇しましたが、リスクオフの流れを受けて急落しています。
前回の安値ラインで1度反発をしていますが、すぐにラインをブレイクして下降トレンドを形成しました。ユーロの売りと円買いの影響が強く出たと考えていいでしょう。
しかしその後は、すぐに反発をして安値圏でレンジ相場を形成しました。
金曜日には一時的に安値を更新する場面もありましたが、ダマシとなって調整相場で終わっています。
今週のポイント
リスクオフ相場がどこまで続くかが懸念ですが、基本的には下目線の相場が継続するのでは
ないかと考えています。
直近の安値ラインである136.853あたりを下抜けしてくれば、再度下降トレンドの継続に期待できるでしょう。
ただし、先週で大きく動いたこともあり、安値圏でレンジを組む可能性もあります。
平均値が小さくなる懸念もあるので、警戒しつつ取引していきましょう。
EUR/USD
EUR/USD1時間足です。
EUR/JPYに比べて強い下降トレンドが形成されました。
週初めから下落に転じており、安値ラインを1本のローソク足でブレイクしてきました。
ユーロの売りとドル買いの相関により、強い下落につながったと考えていいでしょう。
その後も急落を続け、金曜日にようやく反発をした形です。
週末ならではの調整相場となっており、雇用統計の影響は特に受けることはありませんでした。
今週のポイント
今週はまだ下目線が続くのではないかと見ています。
先週末に安値ラインを付けているので、このライン(1.0071あたりの価格帯)を下抜けしてきたらチャンスです。急にドルが売りに転じる可能性が少ないと思うので、長期的に見ても下降トレンドが続くと見ています。
ただし、EUR/JPY相場同様に、トレンド後なので安値圏でレンジを組む可能性もあります。
まとめ
USD/JPY→トレンドラインを下抜けすると短期的な下落
EUR/JPY→136.85あたりを下抜けすれば下目線継続、安値圏でレンジを組む可能性
EUR/USD→1.0071の安値を下抜けすれば下降トレンド継続、長期的な下目線は続きそう
先週は、主要国での大きなニュースが続く週となりました。
それに対して市場の反応はそれほど大きくはなく、不穏な雰囲気が流れる相場です。
予期せぬ変動も充分あり得るので、引き続き警戒して取引をしていきましょう。