こんにちは、ビジョナリーインベスターズのFXロボです。
毎週頭にテクニカル分析の週間レポート、
週半ばにファンダメンタル分析を中心に
全体の相場感をレポートします。
9月2週目の為替相場を振り返ります。
チャート上には、トレンドの強弱を把握しやすくするために複合型移動平均線であるGMMAを表示させています。
USD/JPY
USD/JPY1時間足の様子です。
週明けから強い上昇を決めて144円台に突入しました。
強いドル高円安の水準が続いています。
週初めの高値挑戦では一度も反発をする素振りがなかったため、ロング勢力が圧倒的に強かったと考えていいでしょう。その後も目立った反発をすることなく、角度の急な上昇を決めました。
144円台に突入してからは反発をしていますが、あくまでも金曜日になって調整相場になったことが要因と言えるでしょう。
最終的には先週の高値よりも高い142円台で終値を迎えています。
今週のポイント
円安の流れが収まらない状況が続いており、テクニカルでの分析をするのは難しい相場です。
基本的には上目線と考えていいでしょう。
高値更新があれば再度大きくブレイクしてくることも考えられますが、要人の発言や動向での動きには警戒しなくてはいけません。
日銀や日本の政府関係者のハト派的スタンス、米市場関係者のタカ派的スタンスが今回の上昇を招いているので、短期的な動きはファンダメンタルズでの要素が大きいです。
転換することは考えにくいですが、高値更新をしたとしてもすぐに反発する可能性もあるので注意しなくてはいけません。
EUR/JPY
EUR/JPY1時間足です。
週明けすぐに小さな下窓を作ってきました。
しかし、下落に転じるわけではなく、すぐに窓埋めの上昇を決めています。
先週の終わりごろに付けていた高値ラインである140.7円あたりの価格帯が強く意識されていましたが、押し目の値となってすぐに上昇しています。円安の影響もありますが、週を通してユーロの買いが強かったことも急騰の要因です。
ECBの政策金利などが影響してユーロ買いが加速しました。
最終的には144円台の高値更新となり、金曜日の調整相場でも143円台までしか下落せず高値圏で終値を迎えています。
今週のポイント
円安の影響も強いと考えていいですが、こちらも基本的には上目線の相場です。
大きく転換してくるということは考えにくいでしょう。仮にユーロの買いが収まったとしても、円売りが継続すればだらだらと高値を更新してくるのではないかと考えています。
ドルストレートよりもクロス円のトレンドの方が深刻であるため、反発起点などが見極めにくい状態です。
トレンドがいつまで続くかなどが見極めにくいので、慎重なエントリーを心がけていきましょう。
EUR/USD
EUR/USD1時間足です。
安値圏で長いレンジを形成していましたが、今回も継続してきました。
週初めにはユーロ買いによる上昇も見られましたが、その後ドルの買いも強くなったため、明確な転換には至らずレンジ幅の中で推移しています。
その後も反発を繰り返しながら徐々に安値への挑戦をしてきましたが、それまで意識されていた0.9877あたりの価格を超えることはなく、上昇に転じています。
週末にかけて米ドルが調整に入ったことが上昇の要因であり、ユーロの影響はそれほどなかったと考えていいでしょう。
直近の高値ラインを更新していますが、そのまま金曜深夜にかけて再度レンジ内で終値を迎えています。
今週のポイント
レンジを形成し始めた8月下旬に比べて、上下幅の平均値が大きくなってきています。
投資家の売買は多くなってきていると考えていいですが、相場の方向性は明確でなく、まだレンジが続くとの予想です。
ユーロ買いと米ドル買いは引き続き続いていくものと考えられます。
狙うとしたら、高安値を超えたトレンドではなく、レンジ内での急騰急落後に発生する反発などを狙った方が良さそうです。
ユーロ次第では再度下目線に切り替わる可能性も高いので、こちらも慎重に見ていくと良いでしょう。
まとめ
USD/JPY→基本的に上目線だが、テクニカルではなファンダメンタルズ的要素が重要となる相場
EUR/JPY→ユーロの買いが収まったとしても、円の動向次第でだらだらとした上昇が続く可能性
EUR/USD→レンジ継続予想、ドル買いによる下降トレンド再発もあり得る
円安の流れが大きく、連日ニュースなどでも大きな話題となっています。
FX市場に集まる注目度も高まっており、平均値も徐々に増えてきた相場です。
1つの動きで大きな損失を出す可能性もあるので、資金管理を徹底した取引を継続していきましょう。