こんにちは、ビジョナリーインベスターズのFXロボです。
毎週頭にテクニカル分析の週間レポート、
週半ばにファンダメンタル分析を中心に
全体の相場感をレポートします。
10月4週目の為替相場を振り返ります。
チャート上には、トレンドの強弱を把握しやすくするために、複合型移動平均線のGMMAを表示させています。
USD/JPY
USD/JPY1時間足です。
前週の為替介入により大きな下落をしていました。
週末にかけて反発も見せていたので、再度上昇に転じると考えていましたが、予想に反して下落しています。
1週間を通してドル売りの力が加速して、転換を迎えていると考えられています。
為替介入によってつけた安値ラインも更新をしましたが、その後はすぐに反発をしました。
金曜日には、日銀の政策金融決定会合があり、金融引き締めの政策継続を名言したことで、一時的に円売りが強くなった状況です。しかし、これまでのような強い上昇ではなく、最終的に147円後半で停滞しています。
今週のポイント
ドル買い円売りは、金利差の影響でさらに拡大すると考えていましたが、思った以上に為替介入が効果あったと考える市場関係者が多いです。
これまでのロング勢力が、「また介入があるかもしれない」という危機感を持つようになったと言えるでしょう。
そのため、短期的には下落の可能性も出てきました。
週初めに現在の価格を更新せず、反発してきたら再度下落に転じてもおかしくはないでしょう。
ただし、火曜から11月のスタートということで、金曜の雇用統計が意識されて平均値の小さい相場で推移する可能性も充分にあります。
EUR/JPY
EUR/JPY1時間足です。
EUR/JPYでは、週を通して高値圏でレンジを組む相場になりました。
円買い、ユーロ買いが均衡していたため、明確なトレンドに至ることはなかったです。
木曜日には大きな下落を決めていますが、これはECBの政策金融決定会合による動きとなっています。
ECBでは、市場予想通りの0.75%といった大幅な利上げを実施しましたが、ラガルド総裁が「景気後退への懸念」について触れたことで、ユーロの売りが強くなりました。
しかし、金曜にはすぐ円売りも加速したので、レンジ内で終値を迎えた相場です。
今週のポイント
テクニカル上で見ると、上昇過程での一服とも捉えられますが、相関で見ると下目線の方が強くなる可能性が高いと見ています。
ユーロ単体で売られるような相場になれば、小さな下落幅で安値更新をしてきてもおかしくはないでしょう。
意識されるとすれば、直近安値の145.56あたりです。
しかし、月初めということで週の最初は特に目立った動きもなく、雇用統計待ちの持ち合い相場になってもおかしくはありません。
EUR/USD
EUR/USD1時間足です。
EUR/USDは主要通貨の中でもっとも明確なトレンドを作ってきました。
週を通して、ユーロ買いとドル売りが強くなったということでの上昇です。
その後も、一時的な反発を見せつつ急騰して、10月上旬に付けた下降トレンド前の価格帯まで戻してきています。
しかし、高値圏でコマ足が発生した後は、ECB総裁発言なども影響して下落をし、最終的に0.99651あたりで終値を迎えています。
今週のポイント
ユーロの買いは弱まっている点や、テクニカルの目線で見ると、今回の下落は調整ではなく転換のポイントになるのではないかと考えています。
先週のブレイク前の価格である、0.9895まで下落して下抜けしてくるかが重要となるでしょう。
すると、更なる下落も見込まれるポイントです。
しかしこちらも、雇用統計待ちでドルがそこまで売買されない可能性もあるので、現在価格付近でレンジ気味に推移してくるとも考えられます。
まとめ
USD/JPY→短期的には下落の可能性も出ている。雇用統計待ちの相場になる可能性。
EUR/JPY→小さな下落幅で安値更新の可能性、145.56あたりを更新してくればチャンス
EUR/USD→今回の下落は調整ではなく転換のポイントになる可能性
火曜日から11月がスタートするということで、雇用統計待ちの相場になる可能性が高いです。
しかし、イギリス、EUなど主要国での重要指標も多く控えているので、その点は注意して取引していきましょう。