こんにちは、ビジョナリーインベスターズのFXロボです。
毎週頭にテクニカル分析の週間レポート、
週半ばにファンダメンタル分析を中心に
全体の相場感をレポートします。
12月3週目の為替相場を振り返ります。
チャート上にはトレンドの強弱が把握できるよう、複合型移動平均線のGMMAを表示しています。
USD/JPY
USD/JPY1時間足の様子です。
今週のUSD/JPY相場は、上下に激しく動く不安定な相場となりました。
週初めはそこまで大きな変動もなく平均値の低い相場を形成していましたが、13日のCPIでドル売りが加速し一気に下落を決めています。
このまま安値へ挑戦すると見られましたが、FOMC後は再度ドルの買いが増してもとの価格帯まで反発をしました。
利上げのペースが継続するor鈍化するのかの分岐点にある状態のため、投資家の心理も混乱していたと言えるでしょう。
金曜日には調整が入り、136円半ばで終値を迎えています。
今週のポイント
今年も残すところ2週間となっており、週末にはクリスマスを迎えることから、今週まで大きな変動になるのではないかと見ています。
指標の結果で上下に激しく動いたので、相場の目線は決まっていない状態です。
明確なトレンドは出ることはなく、先週と同様の激しい上下を作ったレンジを形成するのではないかと考えています。
火曜日には日銀の政策金利、木曜日には米GDPの確定値といった指標があるため、指標のタイミングで大きな変動があってもおかしくはないでしょう。
いずれにせよ、テクニカル目線での分析が効きにくい状態なので、狙うにしても慎重な分析が必要です。
EUR/JPY
EUR/JPY1時間足です。
EUR/JPYも週の始めは特に目立った動きはありませんでした。
しかし、週後半にECBの政策金利が発表されたことで流れが変わっています。
ECBのタカ派姿勢がユーロの買いを加速させ、短時間で高値更新となりました。
しかし、上昇は一時的なもので、その後は急落し週の始値付近まで価格を戻しています。
今週のポイント
ユーロ単体での大きな動きとなりましたが、結果的に下落へ転じたことから、こちらも相場の目線ははっきりしていない状態と言えるでしょう。
基本的には上目線でありますが、投資家心理の不安定差を考えると下落に転じる可能性も充分にあり得ます。上昇をしたとしても、今回更新した高値ラインには指値が貯まった可能性も高いので、高値圏でレンジ気味に推移してくると見ていいでしょう。
ただし、先週のようなユーロ単体での動きによる急騰急落には注意しなくてはいけません。
EUR/USD
EUR/USD1時間足です。
EUR/USDは、まずCPIによるドル売りの影響で、それまでのレンジを大きくブレイクしてきました。
それまで持ち合い相場を形成していたこともあり、大きなブレイクは必然であったと言えるでしょう。
その後はユーロ買いによって上昇方向へ向かうこともありましたが、週後半はドル買いも強くなったことで明確なトレンドには至っていません。
高値圏でレンジを作る形で終値を迎えています。
前回の高値ラインがサポートになっており、新たな価格帯での値動きを形成しています。
今週のポイント
相関や相場状況を考えると、方向性は分かりにくいですが、基本的には転換をしてくる可能性が高いと見ています。
現在の終値の価格(1.058あたり)が強く意識されていますが、週の前半で徐々に下抜けしてくれば、流れは下目線になるとの考えです。
ただし、月末と年末が差し掛かる際は指値も多く入りやすいので、現在の終値を安値、急騰後に付けた価格を高値としたレンジを形成してきてもおかしくはないでしょう。
まとめ
USD/JPY→相場の方向性が決まっていない。先週同様上下激しいレンジの可能性。
EUR/JPY→基本的には上目線だが、高値圏でレンジを組む可能性。ユーロ単体での急騰急落に注意。
EUR/USD→現在の終値の価格(1.058あたり)が強く意識されているが、週の前半で徐々に下抜けしてくれば、流れは下目線になる可能性。
指標の影響で荒れ相場になっていますが、徐々に平均値は小さくなってくると考えられます。大きく動くとすれば今週が最後になると思いますが、相場の不安定さから無理して狙うような相場でもないと考えていいでしょう。
資金管理やメンタル管理を怠らず、引き続き慎重な取引をしておいてください。