こんにちは、ビジョナリーインベスターズのFXロボです。
毎週頭にテクニカル分析の週間レポート、
週半ばにファンダメンタル分析を中心に
全体の相場感をレポートします。
6月2週目の為替相場を振り返ります。
チャート上には、トレンドの強弱を把握しやすくするために、複合型移動平均線のGMMAを表示させています。
USD/JPY
USD/JPY1時間足です。
高値圏でレンジを組む形になり、明確なトレンドは出ていません。
雇用統計でドルの買いが強く影響して上昇を見せますが、週始めにはすぐ反発をしました。
その後も何度か上昇下落を繰り返しますが、高安値を切り下げる相場になっています。
しかし、安値に挑戦をするだけで、前回の安値を更新することはありませんでした。
平均値自体は大きく推移しますが、結果139円台で終値を迎えています。
今週のポイント
今週は6月14日水曜の27時にあるFOMCが強く意識されると考えていいでしょう。
アメリカでは段階的な利上げを続けてきましたが、今回のFOMCでは利上げの打ち止めが予想されています。
しかし、カナダやオーストラリアでは直近でサプライズ的な利上げが実施されており、アメリカでも同様の流れになるのではないかという声もあります。
もしもサプライズ的に利上げが実施されるようであれば、さらに円安ドル高が加速する可能性もあるでしょう。
FOMCまでは相場の方向性が予想できないので注意してください。
EUR/JPY
EUR/JPY1時間足です。
週初めは円の買いが強くなったため、一時的な下落が見られました。
前回の安値まで大きな下落を見せています。
しかし、安値更新とはならず、意識される価格帯で大きく上昇してきました。
週末にかけてリスクオンの流れが加速しており、ユーロの買いも集中したと考えられるでしょう。
一時は150円台までの突破を見せますが、週末は調整相場となり149円後半で終値を迎えました。
今週のポイント
今週はまだ上昇目線での相場が続くのではないかと考えています。
直近の高値である150円半ばでの価格を更新してきてもおかしくないでしょう。
5月下旬に付けた高値(151円台)が最高値となるので、今週中に挑戦してきてもおかしくはないでしょう。
しかし、木曜の欧州中央銀行政策金利がカギとなりそうなので、木曜日まではユーロでの大きな変動がない可能性もあります。
欧州中央銀行(ECB)政策金利では0.25%の利上げ予想となっていますが、短期的には下落に繋がる懸念もあるので注意です。
EUR/USD
EUR/USD1時間足です。
下降トレンドが続いていましたが、安値で停滞する相場になりました。
週初めには一時的に安値への挑戦をしましたが、更新とはならず結果上昇に転じました。
週末にかけてユーロの買いが強くなったのが影響していると言えるでしょう。
ただし、前回の高値で反発をしたので、明確な転換とは言えない相場です。
長期目線で見るとまだ安値圏で推移している相場と言えるでしょう。
今週のポイント
今週は水曜のFOMC、木曜のECB政策金利と、米ドル・ユーロの変動が激しくなる相場になりそうです。
もしも、市場予想通りにFOMCでは利上げ打ち止め、ECBでは利上げが実施されるようであれば、現在の安値から転換してきてもおかしくないでしょう。
米ドルの売りが加速してリスクオン相場になれば、1.07あたりの現在高値を大きく更新する可能性もあります。
ただし、指標後の動きは予測がしにくいので、基本的には指標結果を見ながら慎重な取引を心がけてください。
まとめ
USD/JPY→サプライズ的に利上げが実施されるようであれば、さらに円安ドル高が加速する可能性あり。
EUR/JPY→木曜日まではユーロでの大きな変動がない見込み。利上げ実施でユーロ買いの予想だが短期的な下降の可能性もあり。
EUR/USD→市場予想通りにFOMCでは利上げ打ち止め、ECBでは利上げが実施されるようであれば、現在の安値から転換と予想。
今週は米消費者物価指数や米ドル、ユーロの政策金利が強く意識される週です。
指標後の予期せぬ変動が起きる可能性もあり、平均値が大きくなると考えられるので、巻き込まれないように慎重な取引を行っていきましょう。