12月最終週と1月1週目の為替相場を振り返ります。
チャート上には、複合型移動平均線のGMMAを表示させています。
2024年もどうぞ宜しくお願い致します。
USD/JPY
USD/JPY1時間足です。
年末にかけては下降傾向で、12月28日には140円前半の価格まで落としていました。
しかし、安値を付けたあとは徐々に反発して、現在にかけて上昇トレンドを形成中です。
年末年始はドル買いの傾向になりやすいですが、本年も同様の流れになったと考えて良いでしょう。
また、年始からの上昇は震災等の影響による円買いも影響しています。
1月5日には雇用統計がありましたが、市場予想を上回る結果になりました。
初動では上昇を見せますがすぐに反発をして、結果144円半ばで終値を迎えています。
今週のポイント
上昇の強いドル円相場ですが、転換してきてもおかしくないと見ています。
金利差の縮小が強く意識されているので、上昇要因は今後徐々に少なくなってくると見て良いでしょう。
しかし、短期的には一時的な上昇を見せる可能性があり、146円台までは伸びてきてもおかしくないです。
今週は木曜日に米消費者物価指数があるので、指標結果次第での動きに警戒していきましょう。
EUR/JPY
EUR/JPY1時間足です。
年末にかけては円買いが強かったこともあり大きく下落してきました。
若干ではありますが、ユーロの売りも強いリスクオン相場になっていたと考えられます。
年始まで徐々に価格を下げていましたが、1月2日より上昇に転じます。
ユーロでの影響は弱く、円売りの影響が強かったと言えるでしょう。
1週間かけて目立った反発をすることなく上昇し、週末には12月半ばに付けた高値を更新しました。
高値更新後は大きな上昇もなく、ライン付近で終値を迎えています。
今週のポイント
今週のEUR/JPYは高値圏での停滞になると見ています。
週始めに大きく変動したので、一時的に平均値が低くなる可能性があるでしょう。
159円あたりが高値として機能すると見ています。
しかし、直近でのユーロ変動が少なかったので、ユーロ単体での動きには要警戒です。
ユーロ次第では、現在の上昇が継続すると見ています。
基本的には上目線ですが、年始のダマシ相場で転換する可能性もあるので注意です。
EUR/USD
EUR/USD1時間足です。
EUR/USDは年末まで米ドル売りの影響もあり高値更新が続いていました。
しかし、高値更新後は年末年始にかけて大きく下落します。
米ドルの買いが強く影響した下落と言えるでしょう。
しかし、週末にかけては徐々にユーロでの買いも見られたことでレンジ気味に推移します。
雇用統計で一時的な変動は見せますが、結果目立ったトレンドにはなりませんでした。
今週のポイント
現在は上昇過程の押し目と捉えることもできる相場です。
長期的には上昇方向に推移すると考えています。
しかし、短期的には下落する可能性もあり、直近の安値を抜くかどうかが重要となります。
1.087あたりが強く意識される可能性があるので、深めに更新してきたらチャンスです。
ただし、大きく動いた直後であることから、大きな変動には期待できません。
まとめ
USD/JPY→長期的には転換の可能性もあるが、一時的な上昇継続の予想
EUR/JPY→高値圏での停滞、基本的には上目線の相場継続
EUR/USD→長期的には上昇方向に推移、現在安値を更新するかが重要
年明けからいきなり大きな変動を見せています。
今後は、各国の中銀や指標動向が各通貨の動きに大きな影響を与えてきそうです。
2024年は米大統領選なども予定されているので、資金管理等に充分注意して取引をしていきましょう。