1月3週目の為替相場を振り返ります。
チャート上には、複合型移動平均線のGMMAを表示させています。
USD/JPY
USD/JPY1時間足です。
USD/JPYは、前の週に引き続き強い上昇トレンドが形成されました。
高値圏での停滞になると考えていましたが、米ドルの買いが依然として強かったことが影響しています。
日本円の売りによる影響も見られています。
週末にかけては、高値圏でレンジを組むことになり、上昇は落ち着きました。
しかし、週初めには145円台で推移していた価格も、148円台で終値を迎えており、3円ほどの急激な上昇になっています。
今週のポイント
今週のドル円相場は、上昇トレンドの継続が鍵になってきそうです。現在で148円台なので、150円台までの突入も徐々に意識されてきました。
今週注目されるのは、火曜日の日銀金融政策決定会合と植田総裁による会見です。
日銀では2024年中にマイナス金利の解除が示唆されていますが、今回の指標時に言及があれば円での買いに繋がる可能性があるでしょう。
しかし、早期利上げを急がない方針であれば、再度円売りになり上昇する可能性が高いです。
上目線での相場になっていますが、指標内容次第での動きが顕著に現れそうなので警戒していきましょう。
EUR/JPY
EUR/JPY1時間足です。
こちらも、ドル円と同じような上昇トレンドを形成しています。
1月17日には前回高値を超えて、大きく上昇していきました。
週初めはユーロでの買いが見られていましたが、こちらも円での売りが強く影響した
形と言えるでしょう。
高値更新後に大きく上昇し、161円台で終値を迎えています。
欧州中央銀行のラガルドECB総裁は、2024年6月頃に利下げを行う方針を掲げているとの報道が出ており、週末にかけてはユーロの売りも見られました。
しかし、日本円の支えにより、大きな下落には至らず高値圏で推移している状況です。
今週のポイント
こちらも、基本的には上目線での予想ですが、日銀の政策金利が重要になりそうです。
2024年、欧米は利下げ、日本は金融政策の正常化が見込まれており、長期的にはユーロ、円の金利差縮小で下落に転じると考えます。
しかし、短期的には日銀の金利据え置きやハト派姿勢の影響で再度上昇に転じる可能性もありそうです。
火曜日の政策金融決定会合を経て162円台に突入してくれば、再度上昇してもおかしくありません。
EUR/USD
EUR/USD1時間足です。
前回は安値圏でのレンジが形成されていましたが、週の始めより徐々に下落してきました。
前回安値を更新して一時は下落しますが、下降トレンドの形成には至っていません。
異なる価格帯でのレンジで推移している相場です。
黒い〇のポイントを見ても分かるように、前回の安値が現在高値として機能しており、上昇の力は弱いと言えるでしょう。
週末にかけても大きな上昇、下降は見せることなく推移しました。
今週のポイント
今週のEUR/USD相場は、再度安値の更新をする下目線の継続と見ています。
まず、1月25日には欧州中銀の政策金利を迎えますが、その後の会見次第でユーロの売買動向が変わる可能性があるでしょう。
また同日には米GDPの発表があるので、指標結果に警戒です。
しかし、ユーロの売り圧力が徐々に高まっており、ドルの買いは依然として強いことを考慮すると、下目線の継続になると考えます。
1.0844あたりの安値を週末にかけて更新してくればチャンスとなるでしょう。
まとめ
USD/JPY→上目線継続も日銀の動向次第では転換もあり得る
EUR/JPY→長期では転換も現状は上目線継続、ユーロ売りによるレンジの懸念あり
EUR/USD→再度安値の更新をする可能性あり
月末に入りますが、重要指標が多いので、ここ1、2週間は警戒すべき相場が続きます。各国での金融政策等の動きも活発になってきそうなので注意して見ていきましょう。