2月4週目の為替相場を振り返ります。
チャート上には、複合型移動平均線のGMMAを表示させています。
USD/JPY
USD/JPY1時間足です。
前週まで強い上昇相場となっていましたが、今回は停滞した相場が続きます。
以前まで大きな価格変動になった事に加え、重要指標の少ない週であった事が影響したと言えるでしょう。
一時的にドル売りが進む場面もありましたが、同時に円も売られてしまったことから、目立った変動はありませんでした。
また、現在の価格帯が強く意識されている150円台であった事も影響していると言えるでしょう。
投資家が様子見に入っている状況であり、高値圏でのレンジを推移しています。
今週のポイント
今週は月末ということで、現在のレンジが継続するのではないかと見ています。
レンジ期間が長くなり、3月の週に突入したタイミングで大きく動くとの予想です。
金曜日からは3月がスタートしますが、雇用統計は翌週の3月8日となっているので、それまでは停滞してもおかしくありません。
現在は上目線の相場になっていますが、投資家の心理や指標結果次第では転換もあり得るポイントです。
現時点での短期的な動きは分析しにくい状態なので、警戒して取引を行っていきましょう。
EUR/JPY
EUR/JPY1時間足です。
長期的な上昇トレンドが形成されていますが、再度上昇する相場になりました。
週の始めからすぐに直近高値を更新しています。
週を通して円の売りが強かったことも影響していると言えるでしょう。
一時的にユーロの買いも見られましたが、円での変動が大きく影響しています。
161円後半で推移していた価格が、一時163円台まで上昇する結果となりました。
今週のポイント
トレンドが長く続いている事から、今週はUSD/JPYのように高値圏での停滞が予想されます。
週初めから週の真ん中までは大きな動きもないまま停滞するかもしれません。
動きがあるとすれば、3月1日の19時に発表される2月消費者物価指数(HICP、速報値)による変動と見ています。
EUでは、主要国の中でも早期の利下げが予想されており、消費者物価指数の結果次第でユーロの売買が加速しそうです。
上目線の相場ではありますが、指標結果に委ねられている事を考えると、根拠を持って長期の変動を狙うのは難しいでしょう。
3月1日の終値の動向を見てから、戦略を立てる方が賢明と言えます。
EUR/USD
EUR/USD1時間足です。
下降トレンドが強い相場が続いていましたが、今回のドル売りで転換を見せています。
前の週に安値を付けてから徐々に上昇していましたが、前回のレンジ高値を更新する急騰を見せています。
同じようなタイミングでは一時的にユーロの買いが入った事も影響していると言えるでしょう。
価格高騰の後はすぐに反発をしますが、前回高値である1.080あたりの価格で押し戻されている相場です。
結果、週末にかけては目立った動きもなく停滞しています。
今週のポイント
USD/JPY、EUR/JPY同様に、目立った売買要因が出ない可能性があります。
まだ完全に下降トレンドから転換したと言える状態ではないですが、今回の変動で価格上昇に繋がる可能性は充分あるでしょう。
上昇する場合は、直近高値である1.0887あたりの価格帯を超えられるかが重要です。
また、こちらもEUの消費者物価指数によるユーロ変動に警戒すべきポイントと言えます。
米ドルが先週同様売り圧力が加速していくようであれば、しばらく上昇に繋がる可能性も否定できません。
しかし、EUの利下げが確実視されればユーロ売りの可能性も出てくるので、テクニカル面に加えファンダ的要素に注目していきましょう。
まとめ
USD/JPY→高値圏での停滞予想
EUR/JPY→1日(金)の消費者物価指数の動向に注意
EUR/USD→長期的に転換の可能性も、ECBの動向次第では下落もあり得る
米ドル、日本円での売りが強くなっており、USD/JPY以外の通貨では激しく動きがあります。月末相場ということで今週は不安定な動きが予想されるので、引き続き慎重な取引を心がけていきましょう。