2月最終週の為替相場を振り返ります。
チャート上には、複合型移動平均線のGMMAを表示させています。
USD/JPY
USD/JPY1時間足です。
150円台を更新するかどうかという高値圏での均衡が続いていました。
何度も高値への挑戦を見せますが、更新をする事はありませんでした。
高値圏でレンジを形成しつつも、29日〜1日にかけては大きく下落します。
円買いが一時的に加速した事が影響していると言えるでしょう。
一時的に149円台前半までの大幅下落を見せています。
しかし下落は長く続かず、すぐに反発を見せて終値を迎えました。
結果、150円前半で終値を迎えており、高値圏での推移が続くようになりました。
今週のポイント
今週のUSD/JPYは、週末まで引き続き高値圏での停滞が続くのではないかと見ています。
今週は植田総裁の会見やパウエル議長の会見が予定されているので、一時的にも大きな変動になる可能性はあるので注意してください。
今週は金曜に雇用統計があるので、それまでは明確なトレンドは出ないと見ています。
また、雇用統計後に相場がどちらに傾くかが予想しにくいので、高値でのレンジ幅を狙っていくような戦略が重要になりそうです。
EUR/JPY
EUR/JPY1時間足です。
長期的な上昇トレンドが形成されていましたが、今回の相場では反発を見せています。
前週に高値を更新しましたが、週が明けてすぐに下落方向に転じました。
週の真ん中では円買いも加速した影響で、163.7円の高値を付けていた価格から、2月29日には161.7円まで大きく下落します。
すぐに反発を見せて162台で終値を迎えていますが、長期トレンドが落ち着いた流れであると言えるでしょう。
今週のポイント
EUR/JPYは基本的に上目線の相場ですが、今回の動きで早期転換の可能性も出てきました。今後は、直近安値である161.7円台を下抜けする事が重要になってくるでしょう。
徐々に安値へ挑戦してラインを更新してくれば、転換に転じる可能性があります。
しかし、円の買いが落ち着いている事から、まだ上昇する余地も充分あるでしょう。
週明けからの動きが重要になってくるので、細かい動きに注意して分析をしてください。
EUR/USD
EUR/USD1時間足です。
EUR/USDは、2月中旬までドル買いの影響で強い下落が続いていました。
しかし、前の週より徐々に反発を見せて転換を感じさせる相場です。
今回の相場を見ると、上昇過程でレンジを形成する結果になりました。
週を通して米ドルやユーロでの極端な動きが無かった事で、均衡した結果と言えるでしょう。
今週のポイント
今週のEUR/USDは、現在のレンジを抜けられるかが重要です。
レンジができたばかりではあるので、週初めはこのままレンジが継続して持ち合い相場になる可能性もあるでしょう。
今週は7日に欧州中央銀行政策金利、8日に雇用統計とユーロと米ドルの重要指標があるので、そこまでは停滞すると見ていいでしょう。
あくまでも指標時の一時的な変動になりそうなので、USD/JPY同様に警戒して取引すべきです。
まとめ
USD/JPY→雇用統計までは明確なトレンドは出ない
EUR/JPY→高値圏から転換の可能性あり、直近安値を超えるかが重要
EUR/USD→ECB政策金利と雇用統計まではレンジで推移する可能性
2月も終わりいよいよ3月のスタートです。
月始めということで重要指標も集中しているので、引き続き慎重な取引を行っていきましょう。