3月4週目の為替相場を振り返ります。
チャート上には、複合型移動平均線のGMMAを表示させています。
USD/JPY
USD/JPY1時間足です。
前の週は下落の強い相場になっていましたが、再び上昇水準の相場になりました。
火曜日には、注目の日銀政策金融決定会合が行われ、市場予想通り17年ぶりの利上げとなっています。
ついに、マイナス金利の解除が決定しましたが、市場では日銀のハト派スタンスと捉えられた事で上昇に転じます。
水曜には、米FOMCで5会合連続の据え置きとなりましたが、高金利状態は維持されるとの見通しからドル高が進んだ形です。
結果、151円台の高値で推移する形となり、円安ドル高の転換には至っていません。
今週のポイント
今週のUSD/JPY相場は、まだ高値圏での維持が続くと見ています。
直近高値の151.8円台を更新してくれば、152円台の大台で推移する可能性もあるでしょう。
しかし、前の週で日銀会合とFOMCが強く意識されたこと、または月末相場ということもあり、あまり大きな動きには期待できないでしょう。
現在価格の高値圏で停滞して、月替わりで再度変動する可能性もあります。
EUR/JPY
EUR/JPY1時間足です。
こちらも、円の売りが強かったということもあり、大きく上昇しました。
3月の初めにつけた高値を大きく更新し、一時は165円台までの大幅な上昇を記録しています。
しかし、週末にかけては転換し、3月初めの高値である163円半ばで終値を迎えている相場です。
週末にかけては円売りも落ち着いているわけではありませんでしたが、同時にユーロの売りが強く見られたことで下落したと言えるでしょう。
今週のポイント
今週のEUR/JPY相場は、まだ明確な相場の方向性が決まっていない状態と言えます。
現在価格が強く意識されるポイントなので、初動でどのような動きを見せてくるかが重要となるでしょう。
基本的には、まだ円の力が弱い相場ということで、上昇目線での相場が予想されます。
しかし、週初めに現在価格の163円を下回ってくれば、ユーロの売りが加速して下落する可能性も充分にありそうです。
こちらも月末相場で大きな値幅には期待できないので、短期であれば小さな値幅を狙ってトレードすると良いでしょう。
EUR/USD
EUR/USD1時間足です。
一時は上昇相場を形成していましたが、今回は相場が上下に大きく動いています。
週初めには一時的に下落も、その後のFOMCで市場が大きく反応しドルの売りが加速しました。
しかし、ドル売りが一時的なもので、高金利状態が続くという安堵感からすぐに転換を見せます。
また、週末にかけてはユーロの売りも重なったこともあり、角度をつけた大きな下落を見せて終値を迎えました。
結果、2月後半につけた安値に挑戦する形で終値を迎えています。
今週のポイント
EUR/USDは、下目線での相場になると見ています。
ユーロの売りとドル買いが落ち着くまでは、下落に転じる可能性の方があると言えるでしょう。
次に意識される価格となるのは、1.07959あたりの価格帯です。
この価格帯を大きく更新するようであれば、強い下落が見込めます。
大きく動いた直後であるため、こちらも平均値の低い推移には警戒が必要ですね。
まとめ
USD/JPY→週の最初に151.8円台を更新してくれば、152円台の大台で推移する可能性あり
EUR/JPY→週初めに現在価格の163円を下回ってくれば、ユーロの売りが加速して下落する可能性
EUR/USD→下目線の相場。1.07959あたりの意識される価格帯を更新するかが重要
日銀の政策転換やFOMCなどが強く意識されましたが、依然として円安ドル高は収まっていない状況です。
先週は米、EUに先がけてスイスでの利下げが始まるなど、各国での金利の変動が見られした。
2024年後半は多くの国で利下げが予想されているので、これからは特にファンダ的要素での分析が重要になってきそうですね。