注目通貨をピックアップして、1週間の振り返りと相場展望について解説します。
相場分析に用いるインディケータは移動平均線の集合体であるGMMAです。
USDJPY
先週の見立てどおり高値圏で上昇下落を繰り返す相場となりました。
極端なトレンドが出ていないので平均値が小さいようにも見えますが、流動性はある相場です。
高値が切り下がっており、上値が重くなっていることから相場の目線は下落目線と考えられます。
バイデン次期大統領による大規模な経済対策案が発表されましたが、市場の反応は冷ややかでしたね。
20日にはいよいよトランプ大統領に変わり、バイデン氏が就任となります。
ファンダの影響で下目線が転換することも充分か考えられるので注意が必要です。
今週のドル円は急騰急落に警戒してください。
18日がアメリカ市場休場となっているため、19日以降にブレイクが予想されます。
19日22時以降のニューヨーク市場オープンから要警戒です。
EURUSD
ユーロは週を通して強い下目線でしたね。
ユーロ単体での売りがかなり強くなっている状態です。
先週はユーロ指標の結果が良かった事で、経済好転の期待から反発する場面もありました。
しかしそれ以上に新型コロナウィルスの感染拡大や経済への影響が懸念となったと考えられます。
またラガルドECB総裁によるユーロ高への懸念発言も要因です。
今週の注目ポイントは安値をどこで決めるかが注目です。
ユーロ円、ユーロドル共に強い下落となっていますが、トレンドの角度が急であることから1週間を通してトレンドが継続するとは考えられません。
EUR/USDで見ると1.2062付近が昨年12月に付けた安値のラインとなるので、相場の転換が予想される場面です。
反対に、このラインをブレイクする事があればさらなる下落も考えられます。
GBPJPY
ポンドも先週の予想通り強い下落となりましたね。
15日にイギリス国内総生産の発表にてマイナス水準となったことも要因となります。
トレンドの角度がユーロと比べてもかなり急であるため早い反発が見込める相場です。
今週はヨーロッパ指標が多いですが、あまりファンダの影響は出ないと考えられます。
注目はトレンドの転換です。
中長期的に見れば下目線ですが、一度反発してくると買いが入り上昇へと転じるのではないかと見ています。
1時間足で陽線が数本発生してきたらトレンド転換と見ていいでしょう。
まとめ
- USD/JPY→相場自体は下目線、ファンダの影響に注意
- EUR/USD→1.2062付近での反発
- GBP/JPY→下落トレンドの転換
週末にかけて重要指標が増えてくるので、相場の急変動にはくれぐれも注意してください。