ロンドンフィックスとは?
月末や週末の相場はかなり動くのは気になりませんか?
今回はその疑問にお答えしていければと思います。
皆さんは、為替市場で時々話題になるロンドンフィックスについてご存知ですか?
ロンドンフィックスとは
ロンドン市場の取引が終わる時間のことで
市場が終了する時間に銀行が顧客との外貨取引の時に基準となる取引レートを決定する時間です。
ロンドン市場が終了する時間は
日本時間で夏時間は24時、冬時間は25時
になります。
この取引レートが決定する時間に
両替のレートや企業との取引レートとなるため、様々な思惑が働き値動きが激しい時間帯となり相場が大きく変動する場合があり為替の売買は注意するべきタイミングで世界中のトレーダーが注目しています。
為替トレードでは、大きな資金力を持った世界的な機関投資家がこの値決めを元に取引するので値動きの大きいロンドンフィックスは意識する必要があるので
特徴についてしっかり把握してください。
ロンドンフィックスで値動きの激しい通貨は?
ロンドンフィックスで値動きの激しい通貨はユーロ、ポンド、ドルの順になります。
まず、ユーロについては、ロンドン周辺のヨーロッパ諸国は導入している国が多く、
ロンドンとの時差もほとんどないことから取引時間が重なるロンドン市場で取引をする人が多いということが背景にあります。
次にポンドですが、これはロンドン市場がその時のメイン市場になるからです。
そしてドルです。
ロンドンフィックスでは金(ゴールド)のスポット価格が決まります。金(ゴールド)はドル建てで決済されるため、ドルが絡むペアも値動きが激しくなることが多くなります。
ロンドンフィックスで売買する際の3つの注意点
①スプレッドが広がりやすい。
②約定しにくい。
③月末は特に荒れる傾向にある。
①スプレッドが広がりやすい。
スプレッドとは、FXでは手数料になります。
ロンドンフィックス前後は、短期的な値動きが激しいときにはスプレッドが広がることがあります。
このロンドンフィックス時に
値動きが大きいので価格が動いた方向に合わせて取引される方もいますが
特に、トレード初心者の方はスプレッドも広くなってる場合が多いので飛び乗ることは控えることを推奨します。
*証券会社によってはロンドンフィックス以外にも朝方や
経済指標が発表されたときなどの取引量が急激に増える場合も同様にスプレットが広がりやすく希望価格で約定されない場合があります。
②約定しにくい。
短期的に激しい値動きがある場合、希望通りの注文と違う価格で注文が約定してしまうことがあります。
一般に「価格がすべる」と表現されていますが、これをスリップページといい約定しにくい場合は取引しないことを推奨します。
③月末は荒れる傾向にある。
月末になると期末と重なると企業の決済と重なります。
バンカー(銀行)や投資家たちが投資の運用にしようするポートフォリオを組み直すために
全決済をする可能性もあるため、ユーロドルやユーロポンドの通貨ペアで値動きが乱高下する可能性が高くなります。
ですので、月末に保有中の取引ポジションがある場合は、
ロンドン市場の取引が終わる1時間前から保有ポジションを少なくしたり、
全決済することを推奨します。
最後に
世界経済の中心地といえばアメリカを思い浮かべると思います。
しかし、通貨の取引高が世界で最も大きいのがロンドン市場です。
ロンドンフィックスは取引高の多いロンドン市場の
価格を基準として世界経済が動いてることが多くなります。
ロンドン市場の終値は重要な役割をになっている為、
特に月末の日本時間で夏時間は24時、冬時間は25時に
ヨーロッパ系通貨のユーロやポンド、ドルは経済指標ではないタイミングで
急激な価格変化で市場が乱高下することがあるので注意が必要です。
週末、月末に大きく相場が動く要因にロンドンフィックスが関係してることを