トルコリラ暴落!「トルコショック」以来の大幅下落

トルコリラ/円は、スワップポイントを狙った取引にベストな通貨ペアになり
金利(スワップポイント)が高いので金利配当を好んで買う投資家も多くいます。

今回、人気のあるトルコリラがまたしても大暴落したので
こちらについて触れていこうと思います。

 

トルコリラは2021年3月22日(月曜)に 2018年8月のトルコリラショック以来の大暴落が起きました。

原因はエルドアン大統領がトルコ中銀総裁を更迭したことによる影響です。

実はトルコではここ2年半ほどで3人連続で更迭しているような状況になります。

 

更迭理由は?!

今回、更迭をした理由についてですが、
先週3/18(木曜日)に実施されたトルコ中銀会合で
政策金利を17%から2%アップの19%にす利上げすることになったからです。

 

トルコのエルドアン大統領は金融緩和で景気を浮揚させ、支持率を高める構えであるにも関わらず、
トルコ中銀の利上げ政策によって通貨安で物価が上がれば、市民生活は悪化しかねないことに嫌気が刺したようです。

これによって
先週、トルコ中銀会合前はトルコリラ/円は14円台前半から半ばにかけての値で揉み合いを続けていましたが
利上げ発表後にトルコリラ/円は大幅値上げの15円の値となりマーケットでは好感を得ていました。

しかし、まさかその後に更なるサプライズ更迭があるとは誰も思わずの展開です。

トルコリラの値動きは?!

トルコリラ円(TRY/JPY)は
3月22日(月曜)の市場オープンと同時に15円付近から
一時は12.8円付近まで約14.4%下落して値を下げました。
一瞬で2.5円ほどの下落となり、
一日の下落幅では2018年8月にトランプ米前政権との関係悪化でリラが急落した「トルコショック」以来の大幅な下落率となりました。

 

 

トルコ中銀が市場の信頼を得る動きを続けていたことに対し、エルドアン大統領はここ2年半ほどで3人連続で中銀総裁を更迭したことで市場の信頼を大きく損なわせました。
エルドアン大統領の顔色を伺いながらの金融政策ではトルコ中銀の独立性はなくなります。
また、今後の見通しなどを加味してもトルコリラを扱うのがリスク高となる状況になります。

 

金利(スワップポイント)目的でトルコリラを取引に興味を持たれている方も多いと思いますので
引き続き動向を注意してくださいね。

 

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