1月1週目の為替相場を振り返ります。
新年1週目ということでファンダ的要素はありませんでしたが、相場自体は動きがありました。
今週のポイントも含めて見ていきましょう。
USD/JPYの振り返り
まず、USD/JPYの1週間を振り返ります。
以下は、USD/JPY30分足の動向です。
USD/JPYは、以下のような流れで推移しました。
- 週始め→157円台後半でスタート
- 年末にかけて円買い進み、一時156円台前半まで大幅下落
- 年末から年始にかけてドル買い進み再度上昇
USD/JPY相場は、12月30日の週明けすぐ157円台後半でスタートしました。
週の始めから徐々に円に買いが入った影響で、一気に12月31日には156円台前半まで下落します。
12月31日に下落した後はすぐに反発を見せて、年始を迎えました。
1月1日は各国が休みとなりましたが、30分足で見ると目立った窓は出ていません。
年始に入ると再度上昇傾向にあり、再度157円台まで価格を戻しました。
一時的な反発は見せつつも上昇傾向の相場であったと言えるでしょう。
今週のポイント(テクニカル)
次に、USD/JPYの今週のポイントについて見ていきます。
USD/JPYは、1時間足で見ていきます。
USD/JPY1時間足です。
現在のUSD/JPYは、上昇トレンドから高値圏でレンジ相場を形成していると言えます。
高値は158円、安値は156円台と明確なラインがあります。
基本的には上目線の相場ですが、短期的な目線は予測しにくいです。
今週から売買も活発になっていくと考えられており、ファンダ的な要素が相場を左右すると考えられます。
今後は、まず高値と安値のラインをどちらにブレイクしてくるかが重要になるでしょう。
レンジ期間が長くなっているということもあり、ブレイクした方向に売買が集中する可能性があります。
また、変動幅が大きくなる可能性も高いので、新規ポジションを保有する際は充分注意してください。
今週のポイント(ファンダメンタルズ)
今週のUSD/JPY相場に影響しそうなファンダメンタルズ的要素は以下の通りです。
- 1月6日(月)→米PMI改定値
- 1月7日(火)→12月ISM非製造業景況指数(総合)
- 1月8日(水)→FOMC議事要旨
- 1月10日(金)→米国雇用統計
今週は、日本での目立った指標はありません。
しかし、日本の市場は1月6日から開場となるので、大きな変動が予測されます。
また、米指標は多くあるので、警戒が必要となるでしょう。
月火は、米PMIやISM非製造業景況指数に警戒してください。
また、水曜にはFOMCの議事要旨がありますが、前回FOMCでFRBのタカ派姿勢からドル高が進んだことから、こちらの指標にも警戒が必要です。
10日(金)には、米国雇用統計が発表されます。
2025年最初の雇用統計ということで注目度も高いので、大きな変動に注意して取引を行ってください。
EUR/JPYの振り返り
続いて、EUR/JPYの1週間を振り返ります。
以下は、EUR/JPY30分足の様子です。
EUR/JPYは、以下のような流れで変動しました。
- 週明け→大きな上窓を付けてスタート
- 週始め→ユーロの売りが加速し大幅な下落
- 年末~年始にかけて→目立った売買なく停滞
- 週後半→ユーロ売りの再開で一時160円後半まで下落
週明けのEUR/JPY相場は、大きな上窓を付けた状態でスタートしました。
しかしすぐに陽線を付けたため、窓埋めも完了しています。
週の始めは、日本円の買いに加えてユーロの売りが強い相場でした。
12月30日時点では162円台まで下落しています。
その後、年末から年始にかけては停滞した相場が続きます。
明確な売買材料がなかったことが原因ですが、懸念されていた機関投資家の売買もなく停滞した形です。
週後半に入ると、円はあまり影響しませんでしたが、ユーロの売りが再度強まり一時160円後半まで下落しました。
今週のポイント(テクニカル)
今週のEUR/JPY相場をテクニカル面で分析していきます。
以下は、EUR/JPY1時間足の様子です。
EUR/JPYは、1時間足で見ると上昇相場から転換していると言えます。
こちらもファンダ的要素での動きが見られそうですが、短期的には下目線の相場であると言えるでしょう。
当面は、現在価格付近を下回ってくるかどうかに注目が集まります。
161.45円あたりの価格帯が強く意識されているので、週明けすぐに更新してくる可能性も充分あるでしょう。
もし、安値を下回ってくると、159.8円台の価格帯が次に意識される価格です。
長期的な相場の目線は明確ではありませんが、短期的には下落する可能性が高いと言えるでしょう。
今週のポイント(ファンダメンタルズ)
今週のEUR/JPY相場で意識されそうなファンダメンタルズ的要因は以下の通りです。
- 1月6日(月)→EU圏のPMI改定値発表
- 1月7日(火)→EU圏消費者物価指数発表
- 1月8日(水)→EU圏消費者信頼感
- 週全体→前週のユーロ売りによる反発
今週はユーロ指標に注目です。
さまざまな指標がありますが、特に注目すべきは火曜日の消費者物価指数です。
ECBでは、2024年よりハイペースな利下げが続いています。
経済悪化も大きく影響しており、経済回復が急務とされています。
しかし、利下げの反動でインフレ率が再度上がっている可能性もあるので、経済の懸念も広がっている現状です。
消費者物価指数の結果次第でユーロの売買動向に影響してくるでしょう。また、先週はユーロの売りが強かったこともあり、今週の反動にも警戒してください。
EUR/USDの振り返り
最後に、EUR/USDの1週間を振り返ります。
以下は、EUR/USD30分足の動向です。
以下のような流れで変動しました。
- 週明け→小さな上窓を付けてスタート
- 週前半→ユーロ売り強く下落
- 週半ば→一時的に上昇も、ドル買いにより下落傾向に
- 週後半→ユーロ売り、ドル買いが強くなり大幅下落
全体を通して下落の強い相場となりました。
週明けすぐは、小さな上窓を付けましたが、直後に上昇しており窓を埋めました。
週の前半には、ユーロの売りが強くなり下落傾向になります。
週半ばにはユーロの売りも落ち着きましたが、ドルの買いが入ったことで再度安値の更新となります。
週後半には、ユーロ売り、ドル買いの相関が揃った影響で大きな下降トレンドを形成しています。
年末年始ではありましたが、売買は活発であったと言えるでしょう。
今週のポイント(テクニカル)
今週のEUR/USD相場をテクニカル面で分析します。
今週のEUR/USDは4時間足で見ていきます。
EUR/USDは、前回まで安値圏で停滞していました。
しかし、年始の下落で最安値を更新しています。
直近で起点となるラインがないので、明確にどこまで下がるかの予想は難しい状況です。
これからショートを狙うとすれば、一時的な反発をしたあとの戻り売りポイントが望ましいでしょう。
また、現在価格から上昇してくるならば、前回安値での動向に注目です。
1.033ドル付近まで上昇すれば、ラインがレジスタンスラインに切り替わり再度下落を後押しする可能性があります。
今週のポイント(ファンダメンタルズ)
今週のEUR/USD相場で影響しそうなファンダメンタルズ的要因は以下の通りです。
- 1月6日(月)→EU圏のPMI改定値発表
- 1月6日(月)→米PMI改定値
- 1月7日(火)→12月ISM非製造業景況指数(総合)
- 1月7日(火)→EU圏消費者物価指数発表
- 1月8日(水)→EU圏消費者信頼
- 1月8日(水)→FOMC議事要旨
- 1月10日(金)→米国雇用統計
- 週全体→前週のユーロ売り、ドル買いによる反発
今週より、EU・米指標が多くなっているので注意してください。
週明けから、両国での注目指標が多くなっています。
中でもEUでは消費者物価指数に警戒が必要です。
ユーロ単体での動きがよく見られるので、今週も引き続き注意して見ていきましょう。
米指標では金曜の雇用統計で大きな変動が予想されます。
どちらも、先週の相場で売買が活発になったので、今週は反動にも注意して分析を行いましょう。
まとめ
USD/JPY→年末にかけて下落も、年始はドル高で上昇傾向に。
EUR/JPY→全体的にユーロ売り強く下落傾向。
EUR/USD→米ドル買いとユーロ売りで安値更新。
日本の祝日も終わり、いよいよ2025年のスタートです。
先週から流動性の高い相場が始まっているので、指標の多い今週が特に警戒して取引を行いましょう。