ドル円160円目前!逆張り厳禁【4月29日週刊レポート】

4月4週目の為替相場を振り返ります。

チャート上には、複合型移動平均線のGMMAを表示させています。

USD/JPY

USD/JPY1時間足です。

連日ニュースで円安が報道されるなど、歴史的な上昇幅を記録しています。

週初めから徐々に上昇を見せており、154円後半台での推移が続いていました。

大きく動いたのは、4月26日の金曜日です。

日銀会合で金利が据え置きとなったことで、日米の金利差が継続するとの見方が強まり一気に円安が加速しました。

日銀会合の内容発表後は156円台後半で推移していましたが、同日の米時間でも再度上昇し、結果158円台で終値を迎えています。

一時的に下落して154円台まで下げる場面もありましたが、大きな影響にはいたっていません。

今週のポイント

今週は、極度に加速する円安を対策するかどうかに注目が集まります。

為替介入の可能性が本格化されているので、急落には注意してください。

また急騰の後ではあるので、ロング勢が利確に動く可能性も充分あります。

現在の高騰がどこまで続くかは読めない状態となっていますが、現在は円での変動の方が大きいということで、今週はドル単体での動きに注目していきましょう。

5月1日のFOMCが強く意識される可能性がありますが、高金利状態の維持となれば、さらに円安が加速する可能性もあります。

EUR/JPY

EUR/JPY1時間足です。

こちらも、ユーロではなく円での変動により大きく動いています。

USD/JPYと何ら変わりないような動きです。

165円台で推移していた相場ですが、結果169円まで約4円ほどの大きな上昇幅となっています。

現在価格は、2008年に付けた高値とほぼ同等の水準です。

ユーロでの目立った売買こそ見られておらず、日銀会合がハト派と捉えられた結果での円安が影響しています。

今週のポイント

今週のEUR/JPYは、ユーロの方にも注目していきましょう。

4月30日にはEUの消費者物価指数が発表されます。

消費者物価指数の結果、インフレリスクが解消されていると判断されれば、現段階で予想されている6月会合での利下げもありそうです。

結果ユーロが売りに転じる可能性も充分あると言えるでしょう。

現時点では上目線ですが、介入の可能性やECBの動向次第ではドル円よりも早く転換に進むと考えています。

EUR/USD

EUR/USD1時間足です。

クロス円での相場に比べて、こちらは比較的落ち着いた値動きが続いています。

週を通して若干ユーロの買いが強かったということもあり、安値を切り上げる上昇傾向にありました。

また、米GDPの発表で予想を下回ったことも、若干ではありますが上昇の要因となっています。

ただし、上昇幅は小さかったこともあり、明確なトレンドが出たわけではないと言えるでしょう。

前の週の終値と今回の高値を見ても150pipsほどの上昇幅です。

今週のポイント

今週は、両者での金融政策に関する見通しが注目されます。

まずはEUの消費者物価指数ですが、インフレ懸念が落ち着くと考えられた際にはユーロの売りが加速する可能性もあるでしょう。

そして、FOMCやその後のパウエル議長会見でタカ派姿勢が見られば、米ドルの買いにより、EUR/USD相場が下落へ転じると予想されます。

あくまでも現段階の見通しであり、指標結果が重要になります。

テクニカル面では上目線への切り替わりも予測できる相場ですが、投資家心理が大きく影響する現在は予想が難しいです。

まとめ

USD/JPY→FOMCやFRB議長会見次第でさらに円安加速の可能性

EUR/JPY→EU消費者物価指数次第ではUSDJPYに先行した転換も

EUR/USD→両者の金融政策に注目

歴史的な円安水準となっており、クロス円の動向には注目です。

日本ではGWを迎えますが、介入等の警戒感は高まっているので注意していきましょう。

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