これからFXを始める方にとっては、FXの注文方法の種類や手順に戸惑うことも多いはずです。
希望の売買レートで注文できるものの、どうやればいいか分からない方も多いでしょう。
そこで今回は、FXの注文方法について種類や方法を中心に解説していきます。
成行注文とは?リアルタイムで約定しよう!
短期間で決済するスキャルピングなどで利用される「成行注文」。
これは注文を決定した瞬間の相場で約定する方法です。
つまり、その場の相場を読みながら、その瞬間で成り行き上で取り引きを成立させることです。
FX初心者の方は成行注文で始める方も多いですが、大切な資産を使用して投資を行うため、まずは成行注文を行う前に、後述する発注方法を学んでから実践することをオススメします。
指値注文とは?価格を指定して約定しよう!
指値とは、その名の通り為替レートの値を指定することを指しており、
「◯◯円になったら買う(Ask)」または「◯◯円になったら売る(Bid)」という指示が出せます。
たとえば、現在のドル円のレートが110.456だったとすると、111円になったら買いたい場合はずっとレートを見ておく必要があるでしょう。
しかし、指値注文で「111円で買い」と指示を出しておくと、買い損ねる心配もないため安心して取引できます。
また、指値があるということは、逆の注文方法も存在します。
逆指値注文とは?指値注文との違いについて!
逆指値とは、前述した指値の反対の注文方法であり、たとえば上がる傾向の強い相場のときに、逆指値注文にて「◯◯円になったら売る」と逆指値注文しておくことで、ストップロス(損切りする)注文が可能です。
下がると思ったが渋った相場になった際にも、「◯◯円になったら買う」と逆指値注文しておくことにより、広がる損失を事前に防ぐことが可能です。
OCO注文とは?活用方法について!〈/h2〉
OCO注文とは、「One Cancels the Other」の略称です。
これは同時に異なる注文を入れて、どちらかひとつが成立した場合、どちらかひとつがキャンセルされる注文方法です。
たとえば、ドル円110円の場合、115円になったら売るという利益確定させる注文と同時に、105円になったら売るというストップロス注文も一緒に行える方法です。
利益確定とストップロスが同時に行えるため、FX初心者は必ず身に付けておきたい注文方法のひとつです。
IFD注文とは?仮定の注文が約定できる!
IFD注文とは、「If done」の略称です。
これは新規注文を入れる際に、同時に決済時の注文まで入れられる注文方法です。
たとえば、現在の相場がドル円で110円だったとします。
このまま105円台まで下がると予想して、そこから円安へ転換すると予想したとします。
その場合、105円になったら買い、110円まで戻ったら売るという注文が可能です。
この時、105円まで下がらない場合には、どちらの注文も確定されることはないため注意しましょう。
IFO注文とは?お手軽に利益確定とストップロスが可能!
IFO注文とは、「If done One Cancels the Other」の略称であり、前述したIFD注文とOCO注文を組み合わせた発注方法となっています。
つまり、2つの発注方法のいいとこ取りした便利な発注方法なのです。
このIFO注文の特徴は、新規注文を入れた際、利益確定させる指値注文とストップロスをさせる逆指値注文が同時に行えます。
どちらかが約定すると一方は消えるため、使い勝手も良い発注方法です。
IFD注文のときと同じ例で説明すると、現在がドル円で110円の相場だった場合、105円台まで下がる時予想していたとします。
そのときに105円で買うという指値注文を入れながら、同時に110円に戻ったら売るという決済させる指値注文も入れられます。
また、100円以下になったら売るというストップロス対策の逆指値注文も入れられるため、相場がどちらに変動しても対応できる便利な発注方法となっています。
利益確定とストップロスの注文の幅が狭ければ狭いほどリスクも少ないため、FX初心者としては覚えておきたい発注方法です。
FX発注方法まとめ
FXの発注方法について種類や方法を中心に解説しました。
ご紹介したようにさまざまな発注方法がFXには用意されており、利益確定やストップロスに柔軟に対応できるようになっています。
自由に設定できることから、今ではスマートフォンなどから手軽に操作も可能となっています。
これらのFX発注方法をマスターすることにより、より利益を大きくすることもできるため、ひとつひとつ実践しながら練習していきましょう。