重要指標があったのに相場が動かないのはなぜですか?

FX初心者さんからよくいただく質問等に、ぶるが直接回答していく一問一答コーナーです。

 

小吉さん

経済指標の中で、「雇用統計」「FOMC」など重要な指標というのは知ってるのですが、

その発表があった後に相場が動くこともあれば、あまり動かないこともありますよね。

これは結果が悪かったから動かないんですか?

それとも良かったから動かないんですか?

FX始めて半年くらいで毎月注意してるのですが相場が動いたり動かなかったりして

正直トレードしづらいです。

 

 

ぶる

ご質問ありがとうございます。いい質問ですね。

雇用統計などは結果が良い悪いというより

予想との乖離があった時に相場が大きく動きます。

つまり、良かったから上がる、悪かったから下がるというようなものではありません。

結果がよくても相場は下がったりしますし、市場との思惑が合致していると相場の動きはほぼありません。

 

例えば先月、5月7日に発表された雇用統計の予想と結果を見てみましょう。

 

※画像は外為どっとコムより引用

 

ぶる

アメリカの雇用者数が予想よりも低く、失業率も高い、ただし平均時給は高くなっている

つまり、求人を出しているのに仕事をする人がいない、失業保険を受けている方が楽して稼げるという人が多いということになります。

 

この結果、米ドルが大幅に売られ、さらに米国債の買い(金利は下がる)、

ゴールドの買いが入り、株は一時的な上昇後、週明けには下落するなど市場が混乱していました。

株が上昇していることから、悪い雇用統計の結果も一時的なものとみなされました。
ぶる
このように市場予想との乖離が大きかった場合、相場の動きが激しくなったりします。
相場でいう、指標は、大波や津波になることがあります。
もし、津波に襲われたらひとたまりもありませんよね。
なので、一番安全なのは指標前にはポジションを持たない、トレードしないことです。
結果を見て相場が落ち着いてからトレードすることを心がければトレードのし辛さはなくなるはずですよ。

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