こんにちは、ビジョナリーインベスターズのFXロボです。
毎週頭にテクニカル分析の週間レポート、
週半ばにファンダメンタル分析を中心に全体の相場感をレポートします。
10月4週目の為替相場を振り返ります。
チャート上には、トレンドの強弱を見やすくするために、複合型移動平均線のGMMAを表示させています。
USD/JPY
USD/JPY1時間足です。
ドル買や円売りの影響を受けて9月最終週から強い上昇が続いていましたが、今週に入って転換をしてきました。
チャート状には3本の線を引いていますが、意識される価格帯で小さく反発はしながらも下値に挑戦をした状況です。
10月20日には一時的に高値を更新しましたが、そこで上昇の力を使い切ったと見ていいでしょう。
月末の相場は月初めに比べてラインが意識されやすいです。
ライン上で上昇方向の指値を入れるトレーダーが多かったと考えられますが、
それ以上の利確や反発を狙ったショート勢の力が上回った状況となります。
今週のポイント
今週のUSD/JPY相場は下目線に切り替わるのではないかと見ています。
113.246付近の価格帯まで下落をして、ライン反発をしながら
じわじわと下落してくれば長期的な下目線に期待が持てるポイントです。
しかし月末という事で、平均値が小さくなり今の価格帯でレンジを組んで終わる懸念もあります。
レンジ期間が長くなると、11月から再度上昇に転じる可能性も高いです。
週初めからじわじわ下落してきたらチャンスで、思うように相場が動かなければ見送るべきポイントになります。
EUR/JPY
EUR/JPY1時間足です。
円買いの影響を受けて、USD/JPYのように転換をしている状態になります。
高値圏で2回の反発をして下落をするダブルトップの形を作った状態です。
2回目の上昇は1回目の高値を更新することなく下落していったので、
上昇への力が無くなったポイントであると言えます。
週末にかけてじわじわと下落をして一時的に上昇をする場面もありましたが、
ラインによって押し戻され転換を決めている状況です。
今週のポイント
今週は小さな戻り売りを付けて下落するかが重要と見ています。
一時的な上昇を決めた後に、10月21日に付けた安値ライン(132.277)あたりで
反発すると下目線が強くなるとの予想です。
近頃のクロス円相場は小さなローソク足で反発をせずに上昇をしていましたが、
転換の際は小さく反発をする相場の方が長期的なトレンドに期待が持てます。
仮に132.277付近まで上昇をして、そのままラインをブレイクしてくると上昇過程の押し目となって
再度上昇に転換してくると見ていいでしょう。
EUR/USD
EUR/USD1時間足です。
EUR/USDは特にトレンドが出るわけではなく、高値圏でボックスレンジを形成して終わりました。
レンジ内のローソク足に注目です。
先ほどのUSD/JPYやEUR/JPYに比べると上下にヒゲを多く付けている事が分かります。
ヒゲを付けるという事は短時間での反発をしているという事で、
売り勢力と買い勢力の力が均衡していたという事です。
売買は活発でありましたが、相場の方向は定まらないまま終値を迎えた事になります。
今週の注目ポイント
高値が切り下がっている状況なので、若干は売り勢力が勝っている状態ではないかと見ています。
EUR/JPYとの相関を見てもユーロの売りが加速してもおかしくはないポイントです。
安値ラインとして機能している1.16212の価格帯を抜けて来れば下落に期待できます。
しかしそれほど大きな下落は見込めない相場で、仮にラインを下抜けしてもレンジで終わる可能性も高いです。
まとめ
- USD/JPY→113.246付近の価格帯までじわじわ下落すると下目線に期待、レンジで終わると再度上昇の懸念
- EUR/JPY→一時的な上昇後に132.277付近で反発すると下目線、ラインを割って来ると上昇過程の押し目となって再度上昇トレンドもあり得る
- EUR/USD→ヒゲを頻発させており相場の方向性は決まっていない状況、安値ラインをブレイクしてもそれほど大きなトレンドには期待できない
10月最終週ではありますが、月初めに大きく荒れた影響で相場が大人しくなる可能性もあります。
11月の相場に向けた動きをしてくる懸念もあるので注意しましょう。
また今週で夏時間が終了するので、来週以降の各社での取引時間はチェックしておいてください。