FOMC利上げ期待 黒田総裁「円安続行」【5月2日週刊レポート】

こんにちは、ビジョナリーインベスターズのFXロボです。

毎週頭にテクニカル分析の週間レポート、

週半ばにファンダメンタル分析を中心に

全体の相場感をレポートします。

 

4月最終週の為替相場を振り返ります。

チャート上には、トレンドの強弱を把握しやすくするために、複合型移動平均線のGMMAを表示させています。

 

USD/JPY

USD/JPY1時間足の様子です。

週初めは小さな平均値で緩やかに下落を決めました。

ドル買いの勢いは強かったですが、その分円に買い戻しが入り、調整相場となった形です。

しかし、木曜日は懸念されていた黒田総裁の会見をきっかけに高騰を見せました。

円安に対する懸念は少ないとの見方をしていることから、更なる円安誘導となっています。

金融政策の強行はタカ派、慎重派をハト派と表現しますが、今回の日銀は完全なハト派です。

結果的に、それまで意識されていた130円の壁を軽く更新しています。

しかし、高値への挑戦は一時的なもので、金曜日には反発をして最終的に129円台で終値を迎えています。

 

今週のポイント

今週は、FOMCのような重要指標が多いので、米ドル起点で相場が動いてくると考えられます。

3月以来の利上げ予想となっているので、米ドルに買いが集中する可能性は高いと言えるでしょう。

週初めは現在価格でレンジ、週末にかけて再度上昇というシナリオです。

現在価格付近でレンジを組んでいれば、木曜日に付けた高値(131.243)の更新もあり得ます。

しかし、週初めに現在の安値ライン(129.40付近)を下抜けしていれば、高値挑戦をしても更新まではないとの予想です。

 

EUR/JPY

EUR/JPY1時間足です。

前の週までは、円安の影響で上昇が続いていましたが、週初めにいきなり急落してきました。

週初めの円買いも影響していますが、ユーロの売りは特に強かった相場です。

ユーロだけでなくポンドや豪ドルも大きく売られており、相場がリスクオフの状態になっていました。

しかし、下降トレンドも長くは続かずその後は転換、137.975あたりの高値ラインが強く意識され、上ヒゲを付けたローソク足で3回ほど反発しています。

週末にかけては、ユーロでなく円の売買動向が強く影響しており、急騰→一時的な下落の相場になりました。

 

今週のポイント

相場の目線が見にくい状況ですが、円の売買動向に大きく左右されると見ていいでしょう。

仮に円安が継続してきたとして、直近の高値(137.975)付近を上抜けしてきたら、再度上昇トレンド発生のチャンスです。

ただし、ユーロの売りが継続して見られれば、現在価格付近でレンジを組む可能性もあるので注意して下さい。

どちらかと言えばユーロ売りは継続するのではないかと見ているので、レンジになる可能性の方が高いと考えています。

 

EUR/USD

EUR/USD1時間足です。

前の週まで平均値の高いレンジ相場を作っていました。

それが一転して、週を通して強い下降トレンドを形成しています。

それまでに意識されていた安値ラインで反発をしていますが、反発は一時的なものですぐに安値を更新。

その後は、小さな波を付けた角度の急なトレンドです。

ユーロの売りとドルの買いという相関が揃った状態であり、300pips以上の長いトレンドが作られました。

 

今週のポイント

テクニカルの目線で見ると転換もあり得るポイントですが、ダマシとなって再度下降トレンドが形成されると考えています。

現在価格ではGMMAが完全に交わっているわけではないので、転換と判断するには時期尚早です。

ユーロ売り・米ドルの買いは引き続き継続すると見ているので、再び急激な下降トレンドが発生してもおかしくはないでしょう。

週初めはレンジを作って、その後安値更新というシナリオもあり得ます。

 

まとめ

USD/JPY→FOMC後のドル高懸念、高値再挑戦・更新の可能性あり

EUR/JPY→現在価格付近でユーロ売りと円売りが均衡したレンジのパターン

EUR/USD→レンジ形成後にドル買いの影響で再度下降トレンド

 

今週は、FOMCを筆頭に注目度の高い経済指標が多いです。

また、注目度が高いだけでなく、金利が動くと予想されている指標も多くなっています。

平均値が今以上に大きくなる可能性も高いので、急変動で損失を拡大させない資金管理を心がけていきましょう。

 

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