こんにちは、ビジョナリーインベスターズのFXロボです。
毎週頭にテクニカル分析の週間レポート、
週半ばにファンダメンタル分析を中心に
全体の相場感をレポートします。
10月3週目の為替相場を振り返ります。
チャート上には、トレンドの強弱が把握しやすいように、複合型移動平均線のGMMAを表示させています。
USD/JPY
USD/JPY1時間足です。
前週に引き続き、週初めからじわじわと上昇を決めています。
特に注目度の高い指標があるというわけではなかったのですが、金利差拡大による円売りドル買いの流れが強く出た形です。
20日には大台となる150円を突破して大きな話題にもなりました。
結果的に151円後半まで大きく上昇をしてきましたが、金曜には日銀の為替介入もあり急落しています。
147円台で終値を迎えており、一時的ではありますが上昇に歯止めがかかった状態です。
今週のポイント
為替介入により急落をしましたが、このまま下落方向にシフトしてくるとは考えにくいです。先週先々週と特に重要指標がない状態での上昇であったため、まだ上昇圧力は強いと考えていいでしょう。
現在は147円で推移していますが、再度150円台の挑戦もあり得ます。
ただし、月末を迎えるということで、極端な上昇ではなく現在価格付近でレンジを組む可能性もあるでしょう。
EUR/JPY
EUR/JPY1時間足です。
EUR/JPYでも、週の始めは大きな上昇を決めてきました。
円売りだけでなくユーロ買いも強かったので、USD/JPYよりも大きな上昇幅となっています。
しかし、上昇後は高値圏でしばらくレンジを組んでいました。
147.2あたりのラインが強く意識されていましたが、さらなる円安の加速で大きくブレイクしています。
結果、148円台の高値更新を見せましたが、金曜日には為替介入の影響もあり、145円台で終値を迎えています。
今週のポイント
USD/JPY同様に、こちらも高値への再挑戦か現在価格付近でのレンジになるのではないかと考えています。
極端に大きな下落というのは考えにくいでしょう。
今回作ったレンジでの安値ラインである146円台が強く意識される可能性があります。
前回の安値が今回の高値ラインとして機能するレジサポの転換です。
このラインを抜けてきたら更なる上昇のチャンス、反発すればレンジになると仮定しています。
EUR/USD
EUR/USD1時間足です。
特に目立ったトレンドは出ておらず、平均値の大きなレンジで推移しています。
週初めにはユーロ買いの影響で一時的に上昇しましたが、上ヒゲを数回付けて反発しています。その後は高値切り下がりとなっており、下落方向に向かう可能性も考えられましたが、10月21日のニューヨークオープンと共に急落して下ヒゲを付けた反発を見せています。
最終的に高値への挑戦をしたところで終値を迎えた形です。
今週のポイント
レンジの平均値が大きくなっていますが、今週も目立ったトレンドはでないのではないかと考えています。
月末相場らしいラインが意識された相場を形成してきそうです。
ユーロ買いとドル買いで均衡した状態が続いているので、どちらかの売買方向が変わらないとトレンドは出てきません。
ユーロ買いドル買いは相関を見る限り来週も継続してくると考えられるほか、平均値が極端に下がる可能性も否めないので、トレンドへの期待はあまりできないでしょう。
まとめ
USD/JPY→再度高値への挑戦か、極端な上昇ではなく現在価格付近でレンジを組む可能性
EUR/JPY→146円ほどを抜けてきたら更なる上昇のチャンス、反発すればレンジになると仮定
EUR/USD→現在のレンジ継続か平均値の低い相場で推移
クロス円は為替介入による変動を迎えて月末を迎えます。
投資家の売買心理に少なからず影響を与える可能性があるので注意しましょう。
ドル買い円安に対するけん制にもなり得ます。
また、月末特有の平均値の小ささにも注意して、慎重な取引を心がけていってください。