こんにちは、ビジョナリーインベスターズのFXロボです。
毎週頭にテクニカル分析の週間レポート、
週半ばにファンダメンタル分析を中心に
全体の相場感をレポートします。
3月2週目の為替相場を振り返ります。
チャート上には、複合型移動平均線のGMMAを表示させています。
USD/JPY
USD/JPY1時間足です。
前週は高値圏でレンジが継続する形でしたが、週明けすぐに上昇をしてきました。
高値の更新をしており、一時は137円後半まで価格を上昇させています。
パウエルFRB議長がタカ派の発言をしたことで、米ドルの買いが進行した形です。
以降の相場を見ると、雇用統計が意識されつつあり、若干の下落をしながら低い平均値で推移していました。
金曜日の雇用統計をきっかけに大幅な下落を見せています。
失業率の上昇や賃金の伸びが予想以上に鈍化したことにより米ドルの売りが加速した形と言えるでしょう。
一時は134円台まで下落しましたが、その後は反発を見せて135円台で終値を迎えています。
今週のポイント
雇用統計で急落を見せましたが、大きな変動を見せたので、週明けすぐは平均値の低い相場で推移するのではないかと見ています。
しかし、米ドルがこのまま売りに転じてくるとは考えにくく、まだ上昇の強さは見せてくると考えていいでしょう。
シナリオとしては、前回の安値ラインである135.2~135.6円の価格帯を更新してくるかどうかが重要です。
ラインを徐々にブレイクしてくると、再度上昇方向へ向かい高値への挑戦を見せてくるのではないかと考えています。
EUR/JPY
EUR/JPY1時間足です。
前週までUSD/JPY同様に高値圏でのレンジを作っていました。
今回の相場を見ても特に目立ったトレンドです、週初めは高値圏での停滞が続いています。
停滞とは言えども上下の波は大きかったので、売買自体は充分に行われていたと考えていいでしょう。
週末にかけては徐々に安値を更新+切り下がりの相場になっていますが、目立ったトレンドがでるわけではありませんでした。
ユーロ、日本円での売買があるにせよ、相関が揃わなかったことで大きな動きには至っていません。
今週のポイント
安値が切り下がっているので、下落目線になりそうな相場ではありますが、視点を広く見るとまだ高値圏でのレンジが続いている状況であるとも考えられます。
現段階ではまだ相場の方向性は定まっていない状態であると言えるでしょう。
一時的な下落は雇用統計時の円買いが若干影響していますが、週初めから徐々に上昇方向へ向かう可能性も考えられます。
前回レンジで作った安値ラインである144.2あたりまで上昇し、徐々に更新してくれば高値挑戦か更新のチャンスとなるでしょう。
ただし、相場の方向性が見えにくいので根拠は少な目です。
週初めにどちらの方向に動き出すかが重要となってきます。
EUR/USD
EUR/USD1時間足です。
ご覧の通り1週間で大きく動いていることが分かります。
まずは週初めですが、6日の夜から8日の夕方にかけて大きな下落を見せました。
若干ユーロの売りが合ったことと、米ドルの買いによる相関が揃ったことでの急落です。
前回の安値ラインまで更新をしてきました。
その後は、週末にかけて徐々に転換を見せ始めて雇用統計で急騰を見せています。
しかし、急騰後は高値更新とまでは行かず、週初めの始値で反発をして終値を迎えました。
今週のポイント
極端に大きく変動してきたこともあり、今週は比較的値動きが落ちついてくるのではないかと考えられます。
現在の価格帯でレンジ気味に推移するとの予想です。
1.070あたりが高値として強く意識されるでしょう。また、レンジの幅は短い可能性もあります。
米ドルの買いが入れば下落する可能性も充分ありますが、先週の値動きを見る限り相場の方向性が迷いを見せているとも考えられます。
投資家達が様子見に入り流動性が低下する可能性もあるので、基本的には慎重に見ていくべき相場になるでしょう。
まとめ
USD/JPY→週の早い段階で前回の安値ラインである135.2~135.6円の価格帯を更新してくれば高値挑戦や更新のチャンス
EUR/JPY→前回レンジで作った安値ラインである144.2あたりまで上昇し、徐々に更新してくれば高値挑戦か更新のチャンス、根拠少な目
EUR/USD→現在の価格帯でレンジ気味に推移
雇用統計の影響で米ドルを起点に大きな動きを見せました。
今週は円や他の主要通貨での動きが重要になるでしょう。
相場の方向性が予測できない銘柄ばかりなので、慎重に見て分析していくことが重要です。