こんにちは、ビジョナリーインベスターズのFXロボです。
毎週頭にテクニカル分析の週間レポート、
週半ばにファンダメンタル分析を中心に
全体の相場感をレポートします。
3月3週目の為替相場を振り返ります。
チャート上には、トレンドの強弱が把握しやすくするため複合型移動平均線のGMMAを表示させています。
USD/JPY
USD/JPY1時間足です。
週初めから大きな下落を見せており、前回の雇用統計から下落の強さが加速した相場です。
要因としては、米大手銀行であるシリコンバレー銀行の破綻とクレディスイスの経営不審に関するニュースと言えるでしょう。
リスクオフの相場になったことで、ドルが売られ円が買われる形となりました。
急落後は一時的な反発を見せますが、その後すぐにまた下落して安値を更新しています。
雇用統計前は137円台まで伸ばした価格も、結果131円台後半まで下落しました。
今週のポイント
明確なトレンド転換とも言えますが、安値を更新する可能性は充分にあると考えています。
週初めすぐに安値を更新してきたら再度強い下落が見込まれるでしょう。
しかし、22日の27時にあるFOMCには注意が必要です。
市場予想では0.25%の利上げ予想でしたが、今回の主要銀行破綻などは利上げによる影響が大きいことから、FRBは利上げを打ち止めするのではという噂もされています。
相場の方向性はFOMCで決まる可能性が高いので、FOMCまでは慎重に取引をしていきましょう。
EUR/JPY
EUR/JPY1時間足です。
週初めは順調に上昇をしていましたが、クレディスイスの報道を受け一気にユーロが売られました。
同じヨーロッパの国としてスイスの主要銀行の経営不審は大きな影響を与えたと考えていいでしょう。
また、ECBでは政策金利決定会合も行われましたが、予想通りの0.50%利上げとなり、経済よりもインフレ抑制を優先させる動きに懸念が集まったと考えられます。
急落後は反発を見せるも大きな上昇はなく、安値圏で停滞した形です。
今週のポイント
今週はじわじわと安値を更新する下落相場になるのではないかと見ています。
ユーロの買い材料がないことや、リスクオフの継続で円買いの進攻があり得るので、大きな下落のチャンスがあると言えるでしょう。
139円前半あたりに安値ラインがあるので、このラインを徐々に抜けてきたらチャンスとなります。
ただし、FOMCまではEUR/JPYも価格が停滞する可能性もあるので、流動性の低下には注意すべきポイントです。
EUR/USD
EUR/USD1時間足です。
順調に高値を更新していたEUR/USDですが、クレディスイスの報道により急落を招きました。
EUR/JPYに比べても大きな下落幅であったと言えるでしょう。
しかし、下落は長く続くわけではなく、前回の安値ライン付近で反発をしています。
その後は安値圏で停滞することなく、上昇方向に大きく価格を伸ばしました。
週後半は米ドルの売りが強かったことも影響していると考えていいでしょう。
今週のポイント
今週のEUR/USD相場は、現在価格で停滞するのではないかと考えます。
FOMCまで米ドルの変動に期待できないことや、売買が加速しても売りの方が強いとの予想です。
またユーロの方も懸念が多く、売り圧力が強くなる可能性が高いことから相関が喧嘩して停滞すると見ています。
FOMCで一時的に大きく動いたとしても、その後は小さな動きとなる可能性もあるので、特に慎重に見ていくべき通貨です。
まとめ
USD/JPY→基本的には下目線、ただし相場の方向性はFOMCで決まる可能性が高い
EUR/JPY→安値更新をしてくれば大きな下落のチャンス、しかし週初めは流動性が低下するおそれあり
EUR/USD→相関が揃わず現在価格で停滞、FOMCで一時的に大きく動いたとしてもその後の流動性低下に注意
クレディスイスやシリコンバレー銀行のニュースから、投資家達の間でも懸念が広がっている状況です。経済危機の前触れと考える市場関係者も多く、緊張が走っています。急な相場変動も予想されるので、特に資金管理を徹底して慎重に見ていきましょう。