ドル円トレンド転換か 見極め必要【7月10日週刊レポート】

こんにちは、ビジョナリーインベスターズのFXロボです。

毎週頭にテクニカル分析の週間レポート、

週半ばにファンダメンタル分析を中心に

全体の相場感をレポートします。

 

7月1週目の為替相場を振り返ります。

チャート上には、複合型移動平均線のGMMAを表示しています。

 

USD/JPY

USD/JPY1時間足です。

前週まで円売り・ドル買いの影響で上昇が続いていました。

今回の相場では週初めから持ち合い相場が続きます。

週末まで特に目立った動きがなく、投資家達も様子見に入っていたと考えていいでしょう。

雇用統計が強く意識されており、ポジションを保有する投資家が少なかったです。

肝心の雇用統計では、米ドルの売りが加速しUSD/JPYでも大幅下落となりました。

週初めは145円台を推移していた価格も、今回の下落によって142円台まで下落しています。終値にかけても反発をすることはなく、結果142円前半台で停滞した形です。

 

今週のポイント

雇用統計で一気に荒れたので、一旦は相場も落ちついてくるのではないかと見ています。

ただし、今回の相場変動で一気に転換してきたので、下落の可能性も出てきたと言えるでしょう。

週初めより141円台の突入をしてくるようであれば、さらに下落が続く可能性があります。

注目は7月12日に発表されるアメリカの消費者物価指数です。

月・火と落ち着いた相場が続き、消費者物価指数の発表でさらに動く事も考えられます。

下目線への切り替わりも示唆されだしたので、相場の方向性は明確で無くなったと言えるでしょう。

 

EUR/JPY

EUR/JPY1時間足です。

高値圏での停滞が続いていましたが、7月に入り動きがありました。

週の始めは高値でレンジを組んでいます。

しかし、週の半ばから徐々に下落へと転じて、直近の安値を更新してきました。

その後は一時的に持ち直しましたが、週末金曜日には再度下落が強くなります。

週始めはユーロの売りが見られましたが、週末にかけては円の買いが進行した形です。

ただし、USD/JPYのような強い下落ではなく、短期で急落をして終値を迎えています。

 

今週のポイント

EUR/JPYも長期的な上目線でしたが、今回の相場で転換の可能性が出てきました。

7月に入り相場がリスクオフに切り替わる可能性があると見ていいでしょう。

現在の安値は先月後半に付けた高値ラインであり、強く価格が意識されているポイントです。

週初めから徐々に更新、または週の半ばあたりから一気にブレイクしてくると、大きな下落のチャンスになりそうです。

155.3円あたりの価格を大きく下抜けしてくれば、上昇トレンドの明確な転換と判断して良いでしょう。

 

EUR/USD

EUR/USD1時間足です。

前の週から安値切り下がりの相場が続いていました。

週初めの下落はユーロの売りが強く影響している相場です。

7月6日には一時的に大きな下落を決めてきますが、結果前回の安値付近で反発を見せています。

また、安値を付けてからは雇用統計の影響でドル売りが加速し、大きな上昇に転じています。

安値挑戦に失敗した結果、ショート勢の力が弱まり決済に走った投資家が増えたものと考えていいでしょう。

 

今週のポイント

EUR/USDは、相場の方向性が掴みにくいです。

米ドルの売りとユーロの売りが強い相場になったので、継続するようであれば現在価格で停滞するでしょう。

米ドル起点で売りが加速すればさらなる上昇も見込まれますが、ユーロ次第となってしまいます。

6月下旬の1.10あたりの価格まで挑戦してくるかどうかがカギになるでしょう。

仮に挑戦してもすぐ反発すれば、現在価格での停滞になりそうです。

目線がはっきりしていないので、長期で狙うのは難しい相場となっています。

 

まとめ

USD/JPY→週初めより141円台の突入をしてくるようであれば、さらに下落が続く可能性。水曜の消費者物価指数に注意。

EUR/JPY→155.3円あたりの価格を大きく下抜けしてくれば、これまでに作った上昇トレンドの明確な転換と判断できる。

EUR/USD→相場の方向性が明確ではないが、米ドルの売りにより高値への挑戦があり得る。

 

7月に入って大きく相場が動いてきました。

雇用統計の影響も強いですが、これまで買い勢力の強かった米ドルが一気に売られたので、転換も可能性としてあるでしょう。

 

 

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