こんにちは、ビジョナリーインベスターズのFXロボです。
毎週頭にテクニカル分析の週間レポート、
週半ばにファンダメンタル分析を中心に
全体の相場感をレポートします。
7月2週目の為替相場を振り返ります。
チャート上には、トレンドの強弱を把握しやすくするために複合型移動平均線のGMMAを表示させています。
USD/JPY
USD/JPY1時間足です。
6月FOMCでは金利の据え置きとなっても高値挑戦が続いていました。
2022年のようなドル買い円売りの加速が続いていましたが、大きく転換を見せています。
前の週には雇用統計の影響で高値から反発を見せていましたが、今回も下降の力が強まっていますね。
前回安値を更新してすぐに、ドル売りと円買いの影響で下降トレンドを形成しています。
また、水曜に発表された米CPIの結果も下落の追い風となった相場です。
週末まで目立った反発もなく安値での推移が続きました。
結果、145円付近で推移していた価格も一時137円後半まで下落しており、138円台で終値を迎えています。
今週のポイント
USD/JPY相場は下目線に切り替わったと考えていいでしょう。
米ドルは売り、円は買いと明確に目線が変わっているので、今後下落してくる可能性も充分にあります。
直近の安値ラインである137.2円台が強く意識されると思うので、下抜けしてきたらチャンスです。
ただし、荒れ相場が続いたので、今週は一旦安値圏で停滞してくるかもしれません。
目線が大幅に切り替わったあとの相場ということで、流動性の低下には警戒してください。
EUR/JPY
EUR/JPY1時間足です。
こちらも、週の始めより強い下落が続いています。
日銀の金融政策方針転換が示唆され始めたことで、円の買いが集中し、大幅な下落水準となりました。
週初めはユーロ単体での動きがそれほど見られず、円主体となって相場が動いた形です。
しかし、下降トレンドは決して長くは続きません。
12日のニューヨークオープンをきっかけに一時的な安値更新を見せますが、下ヒゲを付けて反発をしてきました。
週末にかけてはユーロの買いが強く、週の始値付近まで価格を戻したところで終値を迎えています。
今週のポイント
今週は引き続きユーロでの売買動向が重要になってくるのではないかと見ています。先週に円での動きが活発化したという事もあり、円主体の相場はあまり期待ができないです。
ユーロに引き続き買いが入るようであれば、直近の高値を上抜けしてきたところで再度上昇もあり得るでしょう。
156.1円あたりが強く意識されているので注意です。
また、こちらも荒れ相場の後ということで、現在価格付近での停滞もあり得ます。EUR/JPYに関しては明確な転換ではなく、相場の方向性が決まっていない状態と言えるでしょう。
EUR/USD
EUR/USD1時間足です。
長い期間レンジ相場が続いていましたが、急騰を見せてきました。
これまでは、ユーロの買いとドルの買いが一緒になっていたことで停滞していましたが、今回の相場では米ドル単体での売りが目立ちます。
週明けすぐに一時的な下落を見せ、前回の高値ラインに挑戦しますが、結果すぐに反発をして上昇しました。
また、週末にかけてドル売りが弱くなりますが、ユーロの買いが強くなったことで上昇を招いた形です。
週末になっても転換をすることはなく、高値圏で終値を迎えています。
今週のポイント
目線が完全に切り替わってきたので、今後しばらくは上昇が続くと見ています。
直近高値である1.12440あたりを更新してくればチャンスとなるでしょう。
しかし、今回のような極端な上昇ではなく、徐々に高値へ向かう相場になると考えられます。
ユーロ買い・ドル売りの流れは依然として強いことが考えられますが、平均値自体は下がってくるでしょう。
デイトレードであれば決済ポイントが掴みにくくなるので注意してください。
まとめ
USD/JPY→直近の安値ラインである137.2円台を下抜けしてきたら下落のチャンス。価格停滞の可能性もあり。
EUR/JPY→直近の高値を上抜けしてきたところで再度上昇もあり得る。
EUR/USD→近高値である1.12440あたりを更新してくればチャンス。強い上昇幅には期待ができない。
円とドルの両方で売買が活発化したので、各通貨でトレンドを形成してきました。
今週は目立った指標も予定されていないので、荒れ相場後の流動性低下には充分注意して取引をしていきましょう。