クロス円介入前の水準まで回復か【5月27日週刊レポート】

5月4週目の為替相場を振り返ります。

チャート上には、複合型移動平均線のGMMAを表示させています。

USD/JPY

USD/JPY1時間足です。

前の週から徐々に上昇していましたが、今回も上昇傾向の強い相場になっています。

上昇の要因は円売りの影響が強いです。

5月16日時点では一時153円まで価格を落としていましたが、今回再び157円台まで突入しています。

介入観測以来の高値となり、円安が継続した相場となりました。

上昇過程での目立った反発も少なく、直近高値を更新した相場です。

156円後半で終値を迎えていますが、まだまだ上昇余地を残した価格変動を見せました。

今週のポイント

今週のUSD/JPY相場は、引き続き小さな平均値での上昇が続くと見ています。

月末ということで目立った相場変動には期待できないですが、依然として続く円安の動向には警戒です。

157円台を明確に更新すれば、再度円の売りが加速してもおかしくはないでしょう。

重要指標こそ少ないので、大きなローソク足の出現は期待できません。

トレンド相場は、小さなローソク足でだらだらと形成された方が長期化する傾向にあるため、ドル円では長いトレンドが予想されます。

EUR/JPY

EUR/JPY1時間足です。

EUR/JPY相場もUSD/JPY同様に円売りの影響が強く出た相場となっています。

週初めから目立った反発を見せずにじわじわと上昇しています。

こちらも介入観測以来の高値である170円台まで突入しました。

高値圏での推移ですが、一時的な反発を見せる場面では前回高値が機能しています。

169円台の価格で数回の反発を見せており、ロング勢の力が強い相場であったと言えるでしょう。

今週のポイント

こちらも、ドル円相場と同様にまだ上目線での相場が続くと見ています。

介入の観測も薄れているので、まだまだ円安は続きそうです。

注意するとすれば、5月31日の18時に発表されるEUの5月消費者物価指数です。

ECBでは6月頃の早期利下げに踏み切るとの声も多く、金利の動向に注目が集まっています。

消費者物価指数の結果から利下げ観測となれば、ユーロ単体での下落を招く可能性は充分にあるでしょう。

ただし、インフレ懸念が続く結果であれば再度大きく上昇する可能性もあるので注意です。

EUR/USD

EUR/USD1時間足です。

EUR/USD相場を見ると、若干のドル買い、若干のユーロ売りが見られました。

大きな下落ではないですが、高値を徐々に切り下げて安値を更新しています。

平均値は高まっているので、売買自体は活発であったと言えるでしょう。

ユーロがドルに対して相対的に弱くなっている影響とも取れます。

週末には反発して大きく上昇していますが、上昇トレンドの継続とまではいたっていません。

今週のポイント

今週のEUR/USD相場は、前の週と同様の動きが見られるのではないかと見ています。

週末にかけて徐々に下落するとの予想です。

週明け月曜は米国の祝日で大きな動きが期待できません。

また、月末ということもあり小さな平均値で推移すると考えられます。

こちらも、、5月31日の18時に発表されるEUの5月消費者物価指数次第でユーロ単体での動きが予想されます。

結果次第では一時的な高騰・急落の可能性があるので、週末にかけてポジションを持ち越す方は注意してください。

まとめ

USD/JPY→引き続き小さな平均値での上昇が続く可能性

EUR/JPY→ドル円相場と同様にまだ上目線での相場が続くと予想

EUR/USD→徐々に下落する相場の継続、金曜の消費者物価指数に注意

5月最初は大きな変動が見られましたが、徐々に低い平均値に変わっています。

ま急変動の可能性は充分にあるので、警戒して取引を行いましょう。

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