大統領選が株価に与える影響
11月3日に大統領選挙が行われますが、トランプ大統領がコロナウィルスに感染したことも影響し、10月19日現在はバイデン氏が8.9ポイント支持率でリードしています。
そんな中、トランプ氏はコロナウィルスから回復後に選挙活動を再開させ、三日連続となる集会を開きました。
集会では「バイデン氏は腐敗した政治家だ」など強い批判を繰り返し、対立候補のバイデン氏への攻撃を強めて巻き返しを図っています。
また、10月14日にはトランプ大統領の妻であるメラニン夫人が声明を発表しました。
14歳に息子のバロンさんも新型コロナウィルスに感染していたことを明らかにしました。メラニン夫人は「彼は10代の少年で症状はなかった。家族三人が同時に感染したことで、一緒に過ごす時間ができてある意味ではよかった」と述べています。
トランプ大統領も10月14日の集会でバロンさんについて言及しています。「息子は元気にしている。彼は若くて免疫機能も高い、感染している自覚もなかったはずだ」と述べており、「子供たちは学校に戻るべき」と新型コロナウィルスの影響で、休校している学校は再開されるべきと主張した。
大統領選挙に向けて、トランプ・バイデン両陣営の動くきが活発になってきていますが、ここからはトランプ氏バイデン氏が当選した場合の経済への影響について説明していきます。
- [トランプ氏当選の場合]
・トランプ減税継続
トランプ大統領は、任期期間中に過去最大規模の減税を進めてきました。その1つが「トランプ減税」です。
トランプ減税によって法人税を35%から21%まで引き下げました。
これによって企業の利益が増えるため株価が上昇しました。トランプ氏が当選した場合、この流れが継続します。
・対中国強硬路線
トランプ大統領は、反中国によっておおきな指示をえています。トランプ氏が当選した場合、反中国政策が継続され、更にドル高・円安が進みます。
- [バイデン氏当選の場合]
・増税
バイデン氏は当選した場合には、増税する方針であることを明かしています。法人税は21%から28%に増税する見通しで、富裕層に対する課税も増税する方針です。
このことかあらバイデン氏が当選した場合には株安になると思われます。
・トランプ氏による不正選挙への訴え
バイデン氏が当選した場合、トランプ氏が不正選挙を訴え、その間政治空白が生まれる可能性があります。この場合、株価の低下が懸念されます。
日本株への影響も
日本株は、アメリカ株の影響を大きく受けます。そのため、アメリカ株が下落した場合には日本株も下落すると考えられるでしょう。
ドル円への影響もあります。
バイデン氏が当選した場合には、米国経済への不安を煽っています。そのことからドルが売られ、円が買われる可能性が高くなります。
事実、トランプ氏がコロナウィルス感染を発表された際には、バイデン氏有利との考えでドルが売られて、円が買われました。
株式市場だけを見ればバイデン氏よりもトランプ氏が当選した方がプラスに働くはずです。
以上の株価の動きを考えながらトレードをしていきましょう。