FXではチャートパターンを覚える事で相場予測がしやすくなります。
値動きのチャートは世界中のトレーダーも同じものを見ているので、チャートパターンが特に意識されやすいのです。
そのため決まった値動きになることが多くFXで有効となります。
今回はそんなチャートパターンの1つであるフラッグについて紹介いきます。
ぜひ最後まで読んで自身のトレードに役立ててください。
FXのフラッグとは
フラッグとはトレンドが継続する際によく見られるチャートパターンです。
為替相場は常に売買が行われいるため、トレンドの時は一方方向に伸び続けることはほとんどありません。
小さな反発をしながらトレンド方向伸びていくことが一般的です。
フラッグは上図のようにトレンド中に小さなレンジが発生することを指します。
この時のポイントはレンジ方向です。
上昇トレンドの時はレンジが下向きに、下降トレンドの時はレンジが上向きに作っていることに注目しましょう。
このようなレンジがトレンド後にできると、さらなるトレンドの前兆となりやすいのです。
利益確定による一時的な反発
フラッグのチャートパターンはトレンド後の利益確定によって生まれます。
トレンドの初動にうまく乗っかる事ができたトレーダーが一度利益確定の決済を入れることで一時的に反発をするのです。
そこでトレンドが転換せずにレンジができるとトレンド方向への勢いがまだまだ強いと考える投資家が多くなります。
すると規則正しいレンジの幅をブレイクした瞬間にトレンド方向に沿った売買が行われ、さらなるトレンドの継続となるのです。
レンジ期間は長ければ長いほど有効性が増す
この時のレンジ幅は長ければ長くなるほど有効性が増します。
これはどのトレンドでも言える事ですがレンジ幅が長いとブレイクの前兆となりやすいです。
FXは値幅を大きく付けることで利益が膨らみますね。
そのためFXのトレーダーはレンジ相場よりもトレンド相場を好む傾向にあります。
レンジ期間が長いという事は相場が力を溜め込んでいる状態です。
「次にブレイクした方向でエントリーしたい」と考える投資家が増えていくので、レンジの幅を注目するようにしましょう。
フラッグの実践的な使い方
次にフラッグの実践的な使い方について解説します。
このフラッグのチャートパターンはトレンド相場の基礎ともいえるポイントであるのでしっかり覚えておきましょう。
早い損切りの回避
フラッグを覚えておくとトレンドの初動でエントリーした場合に、トレンドの転換と勘違いしてしまいそうなポイントが回避できるため早めの利益確定を回避できる場合があります。
下のチャート画像をご覧ください。
上のチャート画像では①のトレンドでエントリーした場合に赤い枠で囲ったポイントでついついトレンド転換と勘違いして利益確定をしてしまいがちです。
しかし②のポイントを見ると相場はさらに下落していることが分かります。
このようにレンジを作ったら利益確定を待って更なるブレイクを狙うことで大きな値幅を狙うことができるのです。
もちろん100%ではなく相場のだましに合うこともあるので注意が必要となります。
1分や5分足といった短い時間足ではだましが多くなりますが、1時間足や4時間足といった比較的長い時間足では有効となるのでデイトレードやスイングトレードに適している決済ポイントです。
2回目のトレンドを狙った手法
フラッグは2回目のトレンドを狙った手法が有効となる場合が多いです。
先ほどのチャートでいうとフラッグをトレンド方向にブレイクした直後がエントリーポイントとなります。
初動のトレンドに乗る事ができなくてもフラッグの出現が見えたら、その後のトレンドに期待できるので注目しておきましょう。
フラッグをブレイクするとその後のトレンド継続に期待ができるポイントです。
この時注意すべきことは取引をする時間帯となります。
ブレイクが日本時間の朝方や深夜時間であると夕方になってヨーロッパやアメリカの市場参加者が増えたタイミングで反発してしまう可能性があります。
値動きの激しい16時~22時までの間にこのような形を作るとトレンドの継続が見込めて勝率を上げやすくなるのです。
まとめ
フラッグはトレンド相場の基本的なチャートパターンですが有効性の高いものとなります。
移動平均線やボリンジャーバンドといったトレンド相場のインディケータを用いるとより根拠を増やしたエントリーができますね。
長い時間足が有効となるので、小さな値幅を狙ったスキャルピング取引で使うことはおすすめできません。
フラッグの出現に注目して大きな値幅を狙った取引をしてみましょう。