ドル売り加速?トレンド転換の兆し【11月7日週刊レポート】

こんにちは、ビジョナリーインベスターズのFXロボです。

毎週頭にテクニカル分析の週間レポート、

週半ばにファンダメンタル分析を中心に

全体の相場感をレポートします。

 

11月1週目の為替相場を振り返ります。

チャート上には、トレンドの強弱を把握しやすくするために、複合型移動平均線のGMMAを表示させています。

 

USD/JPY

USD/JPY1時間足です。

大まかな流れで見ると、明確なトレンドは形成されていませんが、指標の影響もあり各所で大きな動きがありました。

まずは2日のFOMCです。

市場予想通りの0.75%利上げが発表されましたが、経済後退の懸念から下落に転じています。

さらに金曜の雇用統計でも、ドル売りが加速した状況です。

これまでは強いドル高水準の相場でしたが、金利の高騰以上に懸念のほうが上回った結果と言えるでしょう。

最終的に146円台で終値を迎えています。

 

今週のポイント

米国への経済不安が加速したところで、転換の流れも見えてきたように思えます。

ただし、これはファンダメンタルズ的要素でテクニカル要素はないので注意してください。

テクニカル目線で見ると、相場の方向性は定まっていない状況です。

先週で指標による大きな動きがあったことから、このままレンジが継続する可能性もあります。

平均値の大人しい相場で推移してもおかしくはないでしょう。

 

EUR/JPY

EUR/JPY1時間足です。

EUR/JPYは、ユーロの売りが強かったことで、週を通して下降が続いていました。

実体経済に対してユーロは高いとの見方をする市場関係者が多かったようですが、ここにきて経済通りの水準に戻す動きが強まった流れです。

しかし、週末にかけてはトレンドも転換してきました。

前回の為替介入による下落の安値ラインが強く意識されており、下ヒゲを付けて反発した形です。

最終的に146円台で終値を迎えています。

 

今週のポイント

現在の終値が、これまでに強く意識されているラインです。

今週はこのラインで抜けてくるか、反発してくるかが重要となってきます。

上抜けして、146.35あたりまで上昇してくれば、再度高値への挑戦もあり得るでしょう。

しかし、反発を見せるようであれば、再度安値へ戻した下降トレンドの継続があると考えます。

週明けの動向が重要となるので注目していきましょう。

 

EUR/USD

EUR/USD1時間足です。

EUR/JPY同様に、週を通してだらだらとした下降トレンドが続いていました。

週初めはドル売りの場面が目立ったので、波を付けながら規則的に下落していた相場です。

一時はFOMCの影響で高騰しましたが、すぐに反発をしています。

前回の安値ラインに到達すると、雇用統計による影響で高騰しました。

また、ユーロの買いも強かったため、週初めの下落前水準まで価格を戻しています。

 

今週のポイント

EUR/USDに関しても、現在価格からどのような動きをしてくるかが重要となります。

FOMC時に付けた高値である、0.9976らへんを超えてくれば、高値への挑戦もあり得るでしょう。先週のようにドル売りが加速するようであれば、高値の更新も充分に考えられるポイントです。

しかし、現在のリスクオン相場は一時的である可能性もあるので、だましには充分注意してください。

 

まとめ

USD/JPY→現在価格付近でレンジ気味に推移すると予想

EUR/JPY→現在価格を上抜けするか反発するかで目線が変わる

EUR/USD→0.9976あたりを超えてくれば高値挑戦の可能性、リスクオン相場の転換に注意

 

年末が近づいてきましたが、まだ米ドルによる荒れ相場は続きそうです。

引き続き慎重な取引を心がけていきましょう。

 

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