こんにちは、ビジョナリーインベスターズのFXロボです。
毎週頭にテクニカル分析の週間レポート、
週半ばにファンダメンタル分析を中心に
全体の相場感をレポートします。
11月2週目の為替相場を振り返ります。
チャート上にはトレンドの強弱が把握できるように、複合型移動平均線のGMMAを表示させています。
USD/JPY
USD/JPY1時間足です。
週初めから木曜日にかけては、予想通り小さな値動きで推移していました。
特に目立ったトレンドは出ない状況で、木曜夜発表のCPIが強く意識されていたと言えるでしょう。 CPI発表をきっかけに大きく下落しており、 146円台から141円台まで急落しました。 為替介入のような下落ですが、単純に円買いドル売りの流れであり、金利上昇のペースが鈍化してくるという考えが広がったことでの下落と見ていいでしょう。
週末にかけても下落は進み、138円台で終値を迎えています。
今週のポイント
ドルと円で極端な値動きになったので、今週は落ち着いた値動きになるのではないかと考えられます。ただし、一時的ではありますが円安が落ち着きを見せているため、更なる下落もあり得ると考えていいでしょう。 週初めからじわじわと下落に転じて来れば、先週のような極端な動きではなくても、下降トレンドの形成も期待できるポイントです。
EUR/JPY
EUR/JPY1時間足です。 週の始めから徐々に平均値が小さくなる三角持ち合いの相場を形成していました。 若干の安値切り上げは見られましたが、米CPI後の円買いにより大きく下落しています。これまで強く意識されていた安値ラインまで下落しており、反発を見せました。 しかし、週末まで円買いの動きが強くなったことから、既存の安値ラインも更新して、143円で終値を迎える事になりました。
今週のポイント
円の買いが落ち着いて来れば、次はユーロ単体での動きが注目されるポイントです。 仮にユーロ買いが進行するようであれば、前回の安値ラインである144.01ほどの価格帯を抜けるかどうかが重要になるでしょう。 仮に反発するようであれば、下降トレンドが継続する可能性も高いです。
EUR/USD
EUR/USD1時間足です。
週初めはユーロやドルの活発な売買により、上昇下落を繰り返していました。 こちらも木曜日のCPIで相場が大きく動いています。 ドル買いが強く入り一気に高騰を見せました。 直近で意識されていた高値ラインで一度も反発することなく、極端な上昇を決めています。週末になっても上昇はおさまらず、高値更新をしたまま終値を迎えました。
今週のポイント
ユーロの売買動向が重要となりますが、今週は極端な動きにならないのではないかと見ています。また、米ドルの現状を考えると転換の可能性は低いです。このまま高値圏を推移すると見られており、上昇トレンドの継続か高値圏でレンジを組む可能性の方が高いと見ていいでしょう。 他通貨に比べて値動きの動向は読みにくい状態です。
まとめ
USD/JPY→ 週初めからじわじわと下落に転じて来れば下降トレンドの継続もあり得る。 EUR/JPY→ 前回の安値ラインである144.01ほどの価格帯を抜けるかどうかが重要。反発すればさらなる下降トレンドの継続もあり得る。
EUR/USD→平均値の低い相場になる可能性が高く、転換してくることは考えにくい。
CPIをきっかけにドル高の流れも収まってきました。
このまま段階的な利上げが止まると考えられるようであれば、ドル高円安も落ち着いてくると考えていいでしょう。 今週は荒れ相場の後ということで様子見に入る投資家が増える可能性もあります。 流動性の低下に注意して取引していきましょう。