日銀の影響で大荒れ?円主導相場【1月23日週刊レポート】

こんにちは、ビジョナリーインベスターズのFXロボです。

毎週頭にテクニカル分析の週間レポート、

週半ばにファンダメンタル分析を中心に

全体の相場感をレポートします。

 

1月3週目の為替相場を振り返ります。

チャート上には、複合型移動平均線のGMMAを表示させています。

 

USD/JPY

USD/JPY1時間足です。

前の週に安値を更新してきましたが、週明けから徐々に上昇方向へ推移してきました。

とはいっても目立った動きではなく、平均値の低い相場が続いた相場です。

水曜日の日銀政策金融決定会合が強く意識されていたと言えるでしょう。

現に水曜は政策金利で金融緩和の継続が示されたことから、日本円の売りが増し急騰しました。

しかし、上昇トレンドとはならず、すぐに高値から反発を見せています。

週末の金曜には再度調整相場で上昇していますが、大きな伸びではなく129円台で終値を迎えました。

平均値が非常に高い相場を形成していますが、米ドルではなく日本円が起点となって相場が動いた形です。

 

今週のポイント

急騰急落が活発であったため、相場の方向性を予測するのが難しい状況です。

先週が日本円で動いたこともあり、今週は米ドルでの変動が重要となってくるでしょう。

金融緩和の継続は日本円にとってネガティブな話題でありましたが、すぐに反発を

して元の価格に戻したことは、上値への重さが影響していると考えられます。

仮に上昇をしてきても、ブレイク時の高値ラインである131円台で反発を見せれば再度下落に転じる可能性もあり得るでしょう。

安値更新までする可能性は低いので、現在価格帯でレンジを組んでくるのではないかと見ています。

 

EUR/JPY

EUR/JPY1時間足です。

EUR/JPYもUSD/JPYと似たような相場になりました。

週初めは小さい平均値で推移も、日本円の影響で急騰急落、週末には上昇傾向とはっきりしています。

3回安値へ挑戦をする姿勢は見られましたが、結果安値の更新はなく反発をしています。

ユーロでの目立った動きがみられることはなかったので、円主体での相場変動であったと言えるでしょう。

平均値は大きいですが明確なトレンドは発生しておらず、140円台で終値を迎えています。

 

今週のポイント

USD/JPY同様に相場の方向性は見定めにくいですが、基本的に大きなトレンドは発生してこないのではないかと見ています。

また、こちらも日本円ではなくユーロでの変動に警戒です。

ユーロでの目立った指標はありませんが、ここのとことユーロ単体での動きが少ないので、売買が加速する可能性は否めないでしょう。

基本的には現在の価格帯で停滞すると見ていますが、急変動には充分注意してください。

 

EUR/USD

EUR/USD1時間足です。

EUR/USDは、クロス円通貨と違い高値圏で停滞する相場になりました。

ユーロ、米ドルの両方で目立った動きがなかったのが原因と言えるでしょう。

一度は高値更新を見せる場面もありましたが、すぐに上ヒゲを付けて反発をしています。

週末にかけては更に平均値が低くなり、小さなローソク足がレンジ内で続きました。

前の週に発生したレンジが継続した形です。

 

今週のポイント

各通貨の中で最もトレンド発生のチャンスがあるのではないかと考えています。

レンジ期間が長くなっているので、ブレイクの可能性は高いと見ていいでしょう。

基本的には上目線の相場を予想しており、急騰ではなく現在の高値(1.088)あたりを徐々に上抜けしてくればチャンスです。

懸念があるとすれば木曜に発表される米GDPの速報値です。

GDPの数値次第ではドル買いが加速して下落方向に動く可能性もあるので注意しなくてはいけません。

 

まとめ

USD/JPY→上値が重い相場、現在価格帯でレンジを組んでくる可能性あり

EUR/JPY→USD/JPY同様、大きなトレンドに期待ができない

EUR/USD→現在の高値(1.088)あたりを徐々に上抜けしてくれば上昇トレンドのチャンス、木曜のGDPに注意

 

年が明けて1月も月末に差し掛かっていますが、各通貨で大きな変動を見せています。

まだ、米ドルや日本円を中心に動いている相場になっているものの、リスクオンとリスクオフの流れが変化しやすい相場とも言えるので、引き続き慎重に見ていきましょう。

 

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