こんにちは、ビジョナリーインベスターズのFXロボです。
毎週頭にテクニカル分析の週間レポート、
週半ばにファンダメンタル分析を中心に
全体の相場感をレポートします。
10月1週目の為替相場を振り返ります。
チャート上には、複合型移動平均線のGMMAを表示させています。
USD/JPY
USD/JPY1時間足です。
長期的な上昇が続いていましたが、週の始めにも大きく上昇してきました。
一時は150円台に突入し、円安ドル高の流れが加速していたと言えるでしょう。
しかし、150円台に入った途端に大きく下落し、市場では為替介入の可能性を示唆する声が多いです。
日銀はノーコメントとしていますが、クロス円全てで急落したので、ほぼ間違いないと言えるでしょう。
その後は徐々に下落傾向にありましたが、週末の雇用統計で大幅な改善になったことで再度米ドル高は加速します。
結果的に149円台前半で終値を迎えました。
今週のポイント
為替介入の懸念はありますが、まだ米ドル高の強い相場になると見ています。
再度150円台まで挑戦してきてもおかしくないでしょう。
現在直近高値の値をじわじわと更新してくる可能性も充分あります。
基本的には上目線の継続ですが、先週の為替介入の影響で買いポジションを様子見する投資家も増えそうです。 先週が大きく動いたことで価格が停滞する可能性もあるので注意してください。
EUR/JPY
EUR/JPY1時間足です。
EUR/JPYではユーロの売りにより、週の前半から下落の相場を形成します。
その後は、介入の可能性による急落となった状態です。
しかし、急落後の相場を見ると、すぐに上昇に転じ、週初めの価格帯まで戻してきました。
介入(可能性)の影響は限定的であったと言えるでしょう。
週末にかけては円の売りというより、ユーロの買いが目立った形です。
徐々にリスクオン相場に切り替わっており、急激な買いポジションの増加が上昇要因となりました。
今週のポイント
今週は、前回高値への挑戦をするかどうかが重要になると見ています。
9月20日と10月2日に付けたライン(赤)が強く意識されている価格帯であると言えるでしょう。
このラインを大きく更新してくると、新たな価格帯で上昇方向への継続が見られそうです。
また、反発をしてくれば転換まではなくても、現在の高値圏でレンジ気味に推移する可能性もあります。
今週は米ドルとの相関もチェックしておきましょう。USD/JPYが再度150円台になったタイミングで再度介入の可能性もあるので、安易に買いポジションを保有するのは怖いポイントです。
EUR/USD
EUR/USD1時間足です。
週初めは米ドル高とユーロの売りによる強い下落が見られました。
安値ラインも週初めにすぐに更新をします。
しかし、更新後は特に大きなトレンドを形成するわけではなく、ユーロが買いに転じたことで上昇を見せました。
雇用統計による米ドル買いで一気に下落する場面も見られましたが、前回安値が起点になり上昇方向に向かいながら終値を迎えています。
今週のポイント
EUR/USDは、相場の方向性が見にくい状況です。
ユーロ単体で見ると、週始めは売り、週末にかけて買いと1週間で方向性が変わっています。
先週の後半からの流れになると転換の上昇も期待できますが、依然として米ドル高は強いので均衡した停滞相場になる可能性が高いです。
また、ユーロがすぐ売りに転じるようであれば、先週の安値まで一気に下落する可能性もあります。
週を通してレンジ形成をすると見ているので、慎重な分析が必須と言えるでしょう。
まとめ
USD/JPY→再度150円台まで挑戦してきてもおかしくない、価格が停滞する可能性もあり
EUR/JPY→9月20日と10月2日に付けた高値ラインを更新する可能性、為替介入に注意
EUR/USD→相場の方向性が見にくい状況、現在価格で平均値の大きなレンジ形成の可能性
為替介入の可能性により、クロス円で狙うのが難しい相場になっています。
しかし他の通貨でも相場の方向性が見えない状況です。
各通貨で不安定な動きとなっているので、今週落ち着いてきてからがチャンスとなるでしょう。