CPIも予想上振れ ドル高継続【1月15日週刊レポート】

1月2週目の為替相場を振り返ります。

チャート上には、複合型移動平均線のGMMAを表示させています。

USD/JPY

USD/JPY1時間足です。

週始めすぐは、前週の調整が影響して下落傾向でした。

しかし、すぐに相場が上昇傾向に推移します。

円売りの影響が強かったと言えるでしょう。

木曜日には前回高値を更新して一時的に146.3円台まで上昇しました。

米消費者物価指数での数値がドル買いに繋がった形ですが、明確なトレンドとはなりません。

高騰後はすぐに下落をしており、週末にかけて調整が入ったことも影響して、144円後半で終値を迎えています。

今週のポイント

今週のドル円相場は、まだ上目線が強いと見ています。

先週お伝えしたように、長期的には下目線へ転換してくる可能性もあります。

しかし、短期では明確な売り材料がないと考えていいでしょう。

また、上目線とは言いつつも大きなトレンドには期待できません。

現在価格付近でレンジを組む可能性の方が高いと見ており、144~146円台の価格帯で上下の動きが予想されます。

EUR/JPY

EUR/JPY1時間足です。

USDJPYと似たような動きになっている事が分かります。

週を通して円での動きが強く影響しました。

週初めは下落するも、すぐに円売りの影響で上昇します。

前回高値を更新する強い上昇トレンドとなりました。

しかし、週末にかけては調整が入り、前回高値付近の158円半ばで終値を迎えた形です。

ユーロでの売買は少なく、投資家達も様子見に入っていたと言えるでしょう。

今週のポイント

ユーロでの動きが少ないということで、今週からの動きに警戒です。

相場の方向性が読めませんが、長期的にはこちらも下目線と考えています。

短期では上目線継続ですが、前回高値を更新できるかが重要となるでしょう。

また、早期に下落する可能性も充分ありますが、その際には12月末の高値である158.3円あたりが意識されそうです。

ラインを大きく下抜けしてくれば、転換の合図となり強い下落が見込まれるでしょう。

ユーロ単体での急変動に警戒してください。

EUR/USD

EUR/USD1時間足です。

EUR/USDはクロス円通貨とは異なり、大きな変動を見せずに終わりました。

ユーロ、ドルと共に目立った売買が見られなかったことが影響してか、安値圏で規則正しいレンジを形成しています。

一時は米消費者物価指数の影響で動く場面もありましたが、ドルが反発をしたことで再度レンジ内を推移しています。

今週のポイント

今週のEUR/USDは、レンジ期間が長くなっている事から、クロス円通貨に比べても変動に期待が持てると言えるでしょう。

しかし、上昇・下落のどちらに動くかは見えない相場です。

様子見の投資家が多い状態であるため、直近の高安値を大きく更新した際に強いトレンドが見込まれます。

レンジをしっかり抜けてトレンドが形成されたポイントが狙い目かもしれません。

まとめ

USD/JPY→短期的には上目線だが、現在価格付近でレンジを組む可能性あり

EUR/JPY→早期に下落する可能性があり、158.3円を更新するかが重要

EUR/USD→レンジ期間が長いことから、トレンド発生の予兆になる可能性

年明けから比較的大人しい相場が続いています。

まだ本格的に売買が行われているわけではないことから、月末にかけての動きには警戒すべきと言えるでしょう。

引き続き慎重な取引を心がけてください。

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